ずさんな統計データに振り回されない

・Eストアー調査 「グーグルな人、ヤフーな人」  第1弾 “友達”何人いる? 「グーグルな人」の10人に1人は“友達いない” その数「ヤフーな人」の2倍以上!
 http://v.japan.cnet.com/news/release/story/0,2000067550,00024239p,00.htm(CNET Japan)
・主婦や事務職はYahoo! JAPANを、経営者はGoogleを使う/検索サービスの利用に関する調査
 http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/11/20/2236(Web担当者Forum)

 仕事柄、ネットでのニュースをこまめにチェックしているのですが、たまに「ん?」と首を傾げたくなるニュースに行き当たります。時期を同じくして、Yahoo!とGoogleのユーザー属性に関するニュースを目にしたのですが、Eストアーのデータの杜撰さはありえないレベルですね。Eストアーの調査では、

【Q:あなたにとって、仲良しの「友達」は何人いますか?】
上記質問について「0人」と答えた「ヤフーな人」は4.4%、「グーグルな人」は9.8%となりました。 また、「20人以上」と答えた「ヤフーな人」は2.0%だったのに対し、「グーグルな人」は0%でした。

 と言う結果になったので、「グーグルな人の10人に1人は友達いない」という結論に持っていってます。キャッチーなこと言いたいだけなんじゃないの?って邪推する気持ちを押さえて、もうちょいチマチマと突っ込んでみます。

 まず「調査対象者:全国の12歳以上の男女412名」とありますがその内訳を明らかにしていないので、「ヤフーな人」が若年層と年配者ばかりで、「グーグルな人」がビジネスマンばかり、ということだって充分に 有り得る訳です。「Web担当者Forum」の記事では、「主婦や事務職はYahoo! JAPANを、経営者はGoogleを使う」という傾向が出ているらしいですし、回答者の属性を明らかにすることなく同列で語っても仕方の無いことです。

 属性が偏っていれば違えば答えも変わってきます。「あなたにとって、仲良しの「友達」は何人いますか?」という設問に対して、ビジネスマンと小学生では「仲良しの友達」の捉え方が異なってくるはずです。回答者によって捉え方が変わってくる設問はやはり調査の信憑性に欠けます。
 ネタとしては面白いですが、釣られないように注意しましょう

・「モバゲータウン」利用者が「GREE」超える【第30回:モバイル調査】
 http://japan.internet.com/allnet/20071120/5.html(japan.internet.com)

 もいっこ、「ん?」と思った調査。「モバゲータウン利用者がGREE超える」っていまさら?って思ったら調査対象が「10代3.23%」ということでなるほどと合点がいった。モバゲータウンと言えば、ユーザーはほとんど10代、いってもまぁ20代前半までという偏った属性を持っている。なのに、10代の回答者が3%そこそこでは、モバゲーの勢いはデータに表れにくいでしょうね。

追記(11月27日)

・ヤフーユーザーはグーグルユーザーより若く、しかも既婚者が多い?
 http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20361860,00.htm(CNET Japan)

Yahoo! 検索ユーザーの方がグーグルユーザーよりも若く、そして既婚率が高い–このような傾向がEストアーの調査で明らかになった。同社は先週にも、ヤフーユーザーとグーグルユーザーの友達の数を比較するユニークな調査結果を発表したばかりだ。今回はその「ヤフーな人、グーグルな人」調査の第2弾となる。

 これは記事内容がおかしい。「発表したばかりだ」どころか、これは明らかに第1弾のときのデータを流用しただけでしょうよ。
 第1弾のときは、こういったユーザー属性を隠した上で、Googleユーザーは友達が少ない、って言ってたわけで、このデータを見るとたしかに、先に述べた通り偏った結果が出て然るべきのユーザー属性になっている。だって20代以下のユーザー数なんて、Yahoo!はGoogleの倍ですよ。友達の数も変わってくるわ、そりゃ。

 本来であればこういったユーザー属性を明らかにした上で、比較しなくてはいけないはずなのに、そういった必須情報は隠して、あろうことか、別データのごとく見せかけて発表しているわけです。悪質極まりない。やり方が姑息。呆れてモノが言えないですよ。

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