ネットと出会って10年近く経った。
人生を変えるほどの衝撃を受けたことを今でも覚えている。実際、人生変わったしね。
最初の出会いは、あるフリーソフトだった。1995、6年あたりの大抵のコンピューター雑誌にはCD-ROMが付録として付いていたが、そこに収録されているソフトウェア群の中に、PlayStation内の動画を吸い出してPC上で再生できるソフトがあった。
早速インストールしてみたが、僕のPCではうまく動かない。おそらく次号には、バージョンアップされたそのソフトが掲載されるだろうが、僕は待てなかった。そのソフトを一刻も早く使いたかったのである。
ソフトの紹介記事を読むと、そのサイトの配布先URLが明記されている。ここにアクセスすると、バージョンアップされたソフトがアップされているかもしれない。
そこで、インターネットとやらに接続しようと決意した。しかしいきなりプロバイダー契約をするのは怖いので、ダイヤルQ2回線を使ってネットに接続できるインターQを使うことにした。ところがアクセス先は一番近いところでも福岡しかない。当方、長崎。
そんなに長時間使わなければ大丈夫だろう、とそれを使ってアクセスすると、幸運なことにバージョンアップされたソフトをアップされており、ようやく使うことができた。振り返ってみればなんてことはない事件だけど、目の前にネットという大海が横たわっていて、情報の入れ食い状態になっていることを実感した次第である。
それから毎日ネットに接続することになったが、福岡へのダイヤルQ2はQ2料金に加えて福岡への電話料金が別途加わることを知るのは翌々月のことである。(たしか、4万くらい)
ネットへのファーストコンタクトは、そんな甘酸っぱい想い出に包まれている。
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