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最後の最後でガリレオはファンタジーに成り下がった
- 2007-12-17 (月)
- テレビ
注:以下は、12月17日にフジテレビ系列で放映された「ガリレオ 最終章 爆ぜる -後編-」に関しての記事です。ラストはもちろん内容についてかなり言及していますので、未見の方はご注意ください。
ガリレオは、久しくテレビドラマを見ていなかった僕が、何年かぶりにきちんと見たドラマだった。
原作はもちろん持っていて、期待半分・怖さ半分で第1話を見てみたら、これが実に面白い。ドライ過ぎるまでにドライな原作に、いい感じでウェットな要素(柴崎コウ)が注入され、ある面では原作を超えたのではないかとすら思った。そして大抵帰宅するのが9時10時の生活が、月曜日には仕事が終わってなくても必ず9時前に帰宅し、夕食をとりながら、妻と一緒にガリレオを見るのが恒例行事となった。
そして、第9・10話の「爆ぜる 前後編」を迎えることになる。
嫌な予感はあった。
第9話のラストに久米宏演じる木島博士が出てきて、一言二言、湯川と会話をするのだが、想像していたよりも演技が上手かった。上手いからこそ、おそらくずーっとこの調子で後編も演技するんだろうな、と思ってたら案の定、後編も重々しい感じで統一されていた。湯川との1ラウンド目も、警察で取調べを受けているときも、自分の罪を吐露しているときも、言葉と言葉の間にヘンな間を挟む口調は変わらず。重々しいけど、スカスカな大物ぶりに終始した。見てた人は大抵同じ感想を持つかもしれないけど、久米宏にラスボスとして憎憎しく思った?印象残ってないでしょ?
久米宏はミスキャストと思うけど、これすら些細な問題に過ぎない。
憤慨すべきは、9話・10話が「柴崎コウを福山雅治に抱きつかせる」というただ一点のみのために構成された話、ということだ。原作の世界観をぶち壊してやることなのか?それは?誰一人としてそんなことは望んでいない。
最後の茶番じみたヘンな爆弾や、お約束の爆弾解除シーンが存在することに激しく怒りを感じる。8話までの楽しい時間を返せ、というか、9・10話は欠番にしろくらいな勢いで怒っている。あれはひどい。
そもそもガリレオのコンセプトは、旧態依然としたトリックへのアンチテーゼである。これほどハイテクな世の中なのに、推理小説の犯人達はなんとローテクな手段を用いて犯罪をするのだろうか?
一見、超常現象のように見える奇怪な出来事に対して、ひたすら科学的アプローチで犯罪を立証する、それがガリレオの醍醐味であり魅力である。それはドラマ版であっても変わりはしない。むろんそこに誇張やウソは含まれているだろうが、フェアな精神は感じていた。だから毎週見ていたのである。
10話。湖のド真ん中で、大爆発を起こした事件。湯川博士は、通常のナトリウムではそのトリックは無理だと結論付ける。しかし被害者の藤川が研究していた「SUPER NAK」なる新型ナトリウムならそのトリックが可能という。実証するにもその現物が無い。そこで湯川は「藤川に完成できたんだ。俺達に作れないはずが無い」と言い、そして完成させ、実験に成功する・・・って、アホか!いくら天才でも、他人がやっと研究して完成させた金属を簡単に作れるんですか?この脚本書いた人は馬鹿ですか?
そしてラスト。
湯川の研究室に、木島博士が待っている。そこにやって来た湯川。
湯川は事件の真相を木島に語り、厳しく弾劾する。真相を暴かれた木島は、「君達の作る未来に嫉妬する」とか何とか言いながら研究室の片隅にかけてある布を取る。するとそこには、小柄な大人くらいの「核爆弾」とその横の椅子に拘束されている内海刑事の姿があった。
そして逃げ出す木島を追いかけもせず、爆弾を解除し始める湯川。半田ごて片手にPCからICを外したり、即興でプログラミングをしたり、フィボナッチ数列がどーのこーのという数式を解き始めたり、そーやって爆弾を次々と解除していく。最後に残されたのは赤と青のコード。好きな色は?と聞く湯川に、「ピンク」と答える内海。そして切ったコードは赤と青のコードの奥に隠されたピンクのコード。これで爆弾は無事解除され、安堵した様子で、湯川にもたれかかる内海刑事。The End。
最後の30分で、今まで築き上げてきたガリレオは脆くも崩壊してしまいました。
ほんと突っ込みどころ満載なんですが、まずあんな巨大な爆弾を木島は誰にもバレないように持ち込んだのか?ほんの数時間しかそんなことができる余裕も無いし、そもそも誰もいない研究室にどうやって入り込んだのか?いくらなんでも無理があり過ぎでしょうよ。湯川が来る前におびき出した内海刑事がやすやすと囚われの身になっているのは何でだろうか。少なくとも木島を怪しんでいるわけで、対面すればもちろん警戒するだろうし、不意打ちするにしても片や老人、片や現役の警察官。そんな簡単に捕まるとも思えない。
そして極め付けが爆弾の解除。基盤いじったり、即興でプログラミングしたり、湯川博士は物理学の権威であるけど、それってオールマイティってことじゃないでしょうよ。スーパーマン過ぎて失笑ですよ。映画インデペンデンス・デイで地球人が作ったウイルスでエイリアン軍が崩壊してしまったのと同等の無茶な設定。何の説得力も持ちやしねぇ。
9・10話で出てきた設定がほんとひどかった。
ミステリーで実は犯人がふたごの弟でしたって言うくらいアンフェア。
レッドマーキュリー?武器商人?スーパーナック?核爆弾?赤と青のコード?
原作にそんなトンデモ設定出てきてないじゃん。勝手に作るなよ。
はぁ?超常現象をファンタジーで解決しちゃったよ。
湯川博士には最後の最後まで理詰めで事件を解決して欲しかった。ただそれだけです。
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笑熱大陸に見る、日本人の国民性の普遍性
- 2007-12-17 (月)
- 雑記
・世の中どうしちゃったんだろうか?
http://blog.kamikura.com/archives/60(kamikura.com Blog)
とんねるずの「みなさんのおかげでした」12月13日放映分は、「笑熱大陸」としてTBSの「情熱大陸」のパロディ企画をやってました。ところが、それを真に受けている人がいたらしく、上記のブログ記事ではそのことについて触れられています。
こうしたパロディものは、とんねるずの王道ともいえる企画ですので(仮面ノリダーもパロディですよね)、見る手としてはどれだけ(馬鹿馬鹿しく)パロれているかかをチェックするのが正しい見方とも言えますが、やはり信じてしまう人はいます。以前やった「葬式」なんてあまりに堂に入ったパロディぶりなので、しばらく半信半疑で見ていた記憶がありますが、案の定、信じてしまう人続出だったようで問い合わせ殺到だったようです。あれに比べれば、笑熱大陸はまだまだ甘いな、と思ったりします。
そういえば、盲腸で手術したときに嘘葬式をやってたけど、あれも爆笑したな。当時、それを本当だと思った人も多かったらしいので、最近どうかしちゃったというよりも、世間のお人好し加減は昔から変わってないのだろうが、こんな人たちはいろんな事に真っ先にだまされている人たちなんだろうね。
先のブロク記事でもこのように締められていますが、思い出すのが、1976年に放映された「赤い運命」というドラマ。
刑務所帰りの父を持ち苦労しまくってる健気な娘(山口百恵)と、何不自由なく育てられたイヤーな娘(秋野暢子)のふたりの女の子を軸にドラマが進んでいくんだけど、実はこのふたり、赤ん坊の頃、運命のいたずらで入れ替わっていたんですよ。
そんなことなど、全く知らない秋野暢子は、ドラマ中、山口百恵をいじめ倒していきます。
んで、プライベートで、秋野暢子が電車に乗っているとき、見知らぬおばさんが寄ってきて、「あなた、本当はあのうちの子供じゃないのよ」って親切にも教えてくれたそうです。おばさんの頭の中は、現実とドラマがごっちゃになっているのですな。
Webが浸透して集合知がどうのこうのって言ってても、日本人のメンタリティってそんなに変わって無いのかもしれませんね。
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