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豚の角煮を作ってみた

 久しぶりに豚の角煮を作ってみた。作ったことがある人はご存知かと思うが、豚の角煮は作るのに時間がかかる。2、3時間はコトコト煮なくては、箸で持っただけでホロホロホロと崩れる豚の角煮はできないのである。幸か不幸か、退社して家にいる時間が格段に増えたので、ようやく豚の角煮を作ることができた。

 参考にしたのは、極上!豚肉好きのための豚の角煮 ([男の料理]All About)と、圧力鍋de簡単ヘルシー☆豚の角煮 (クックパッド)。これらの写真のように美味しくできるといいですな。(特に、「極上!」の方は作り方もシンプルで、豚の角煮ビギナーの人にはオススメですよ)

 「特上!」のレシピを参考にしながら、豚の角煮を作っていきます。しょうゆで下味をつけた後、表面を焼いて無駄な油を落とす。次にしょうゆと日本酒でちょっと煮込む。日本酒は、初詣の厄払いの時にもらったお神酒を使ってと。レシピではきび砂糖を使っているけど、うちにあった三温糖で代用。

 アルコールが飛んだくらいのタイミングを見計らって、豚肉がヒタヒタとなるまで水を注ぎ、煮ていきます。このときごく弱い火加減で煮ていきますが、こういう火加減の時ってアクを取るのが難しかったりします。グツグツ煮るとアクが一箇所に集まってくるので取りやすいんですが。なので、アク取りシートやキッチンペーパーを上に被せるといいかもしれません。

 2時間くらい経ったところで、妻が「おーなーかーが空いたー」と騒ぎ出しました。子供か!
 まだまだトロットロの豚の角煮ではありませんが、かくいう僕もおなかが空いてきたので、ここから圧力鍋に移し変えてスピードアップを目指します。移し変える時に、煮汁をキッチンペーパーでこしたので、アク取りもできて一石二鳥。ついでにゆで卵も投入し、煮たまごも作ってしまいましょう。

 圧力鍋の安全弁がゆるやかにクルクル回っている状態をキープしながら煮ること30分。豚の角煮のできあがりー。

 どんぶりに豚の角煮を乗せ、その横には茹でたチンゲン菜、上から片栗粉でトロみをつけた煮汁をかければ、豚の角煮丼の完成です。

 食べてみる。

 ちょっと薄味だけど、なかなか美味しくできました。でもあと20分くらい煮込めばもっとホロホロになったかもしれないなぁ。でもおなかが空きすぎてそれ以上は待てなかった。

 このレシピ(とろけるように柔らかい! 純和風豚の角煮)も気になるので近いうちに再チャレンジしよ。

いまさら気づくミニブログの魅力

 今更ながら、ミニブログ(Twitterもごもごなど)の魅力に気づく。
 退社してから3日経つのですが、早速お声がけいただき、ライティングに励んでいます。昨日はなんだかんだで寝たのは朝の8時(今朝ですな)。気が付けば徹夜で、そこから寝て、起きたのが12時。しんどいのはしんどいのですが、執筆に集中できるのがほんとに嬉しい。

 そんなわけで、このブログの更新も2日くらい間が空いたのですが、その間もちょくちょくブログにしたいなぁってネタが浮かんでは忘れ浮かんでは忘れ、しているわけです。とはいえ、ブログを書き始めてしまえば、頭がその記事モードになってしまい、今取りかかっている仕事へのスピード感がリセットされてしまう。 ガーッと高速を走っているのをわざわざ国道に降りるようなもので、良い感じでエンジンが回っているのに、その回転数を落としてしまう行為でしょうか。(うまいたとえをしようとして見事に失敗している感)

 んで、高速をガーッと走っててもやはり休憩は必要なのでPA、SAに立ち寄るのですが(なんとしてでも高速のたとえで行くことを決めたらしい)、この小休憩のような存在がミニブログではないかと思っているわけです。この記事だって30分くらいかかっていますが、文章を書いているときに、30分も横道にそれちゃうと、また復帰して元のスピードに戻るまでに時間がかかります。

 ブログまとめるにはちょっと時間がかかるけど、記録しておきたい小ネタとかアイデアとか思いをほんの数分で記事にすることができるのがミニブログの魅力なんですな。探偵ナイトスコープにおける桂小枝のような箸休め的存在(褒め言葉)とでも言いましょうか。故桂枝雀師匠が、笑いを「緊張の緩和(or緊張と緩和)」と評しましたが、ブログもそういった緩急で使い分けるってのもいいんじゃないでしょうかね。

 ブログとミニブログをシームレスに繋ぐようなサービスがあれば(Twitterのブログパーツをデフォルトで実装しているブログASPサービスとか)、一気にミニブログ文化が花開くんじゃないか、と思うんだけどどうだろ。

さんま クワー(笑)

 ネタフルのコグレさんのブログ記事に乗っかってしまいますが、「ほぼ日刊イトイ新聞 – さんまシステム」記事中の「さんま クワー(笑)」は秀逸ですね。河野さんは、さんまさんらしくないという感想のようですが、この一文があるだけで、対談のさんまさんの箇所が、さんま口調に脳内変換されました。

 しかも、1回目、2回目共に、「クワー(笑)」って感じのさんまさんの写真が掲載されていて、なるほど、そういう手法もあるんだなぁ、と感心した次第。心憎い演出だと思います。

 インタビュー記事のまとめ方って本当に難しくて、僕自身も試行錯誤の真っ只中にいます。(ちなみに、僕の取材記事はこんな感じ
 スポイルし過ぎてもいけないし、そのまま掲載したら間延びするしで、そのバランスを取るのは難しいのです。媒体によってもその最適解って変わってきますし。ほぼ日、という媒体を考えた場合、この文体、文量が最適なんでしょうね。

あと、この対談記事を読んで気になったんのが1回あたりの文章の長さ。すごく短いですよね。平日毎日更新だとこのくらい短いほうがいいのかなあ。 (座談会のテキスト化は難しい:smashmedia)

 河野さんの記事にこういう一文があったのですが、これはほんと考えさせられました。前出の対談記事も1回分の文量は決して多くなく、しかも凝縮されてもいない。短いのにダラダラしているんですよ。これが3倍くらいの文量になれば多分読まない、というか飽きちゃうでしょうね。ダラダラしているからこそ、短く区切ったのかなぁ、とも考えます。

 僕は、個人ブログの記事であっても、きちんと論旨をちゃんとした文章で書くってことにこだわる癖があるので、こういう文章はほんと憧れますね。いつかは力の抜けた、でもライブ感のあるインタビュー記事を書いてみたいものです。いつもは固めのインタビュー記事しか書かないのでなおさら。

#河野さんの「今日から毎日抱くことにした(決意)」という記事タイトルにはほんとやられました。RSSリーダーで読むと、抱き対象の画像が出ないんですよ。smashmedia本体に、のこのことアクセスしてしまいました。なるほどそういうオチですか。

「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」が盛り上がってきた

 まずはこの画像をご覧ください。 
 元記事の画像に(ページの一番下)は、「まさに要潤の新境地」という持ち上げているんだか下げているんだかよく分からないキャプションが付けられています。しかしその表現は間違っていない。というかほんとここまでやってくれたんだ、要潤。ほんとすごいよ。仮面ライダーアギトで、G3ユニットを装着してた頃から、この人はなにかをやってくれる人だと信じてた。

 小木のハマーは、規定路線といっていいほどの安パイですね。
 小木はその昔、リンカーンのトッキリ企画で、喫茶店で注文したアイスコーヒーではなくメロンソーダが誤って出てきたときに、”アイスを食べてから"、オーダーが間違っていることを告げ、あらためてアイスコーヒーをもってきてもらうという小悪人ぶりを発揮していたので、それが十二分に発揮されればハマーもやりきってくれるでしょう。楽しみです。
 ハマーの先輩・影千代を、板尾創路が演じているのもポイント高し。

 ちょっと怖いな、と思うのが白川高菜。
 一般人ながら、極度にテンパってくると、自分の思いとは裏腹なドSキャラになってしまうという相当エキセントリックなキャラなのですが、そのキレ具合が突き抜けているかどうか。ただのドSではなく、恥ずかしさを隠すためについついイキオイでドSになってしまうという役回りをどう演じられているのかがすごく心配です。
 もいっこ不安の種、キム公をカルーセル麻紀が演じるのか。んー、どうだろう、ヘンにドタバタテイストにしちゃうんじゃないかな。大丈夫かな。
 そんな心配をする方もどうかしていると思いますが。

 そもそもキム公が出るってことは、そふとくり〜むのエピソードですか。公式サイトのストーリーを見ると、そふとくり〜むの面々とのバトルがラストの山場ってことになるのかな。となると当然、しげみちも出てくるよね?

 個人的には、ポギーやハミィをフィーチャーして欲しかったところ。もしくは、ジョン太夫セガール。
 いやだめだな、キャラが強烈過ぎて、ジャガーさんが食われる。でももし第2弾があるのなら、ハミィ、ジョン太夫セガール、ポギーは当然出てくるよね?

 楽しみでありながら、誰が演じるのがベストだろう、と考えると夜も眠れない。Gacktがポギー役とかね。さすがにそれはないか。

 1月12日の公開開始から早速見に行くことにする。

Windows XPでも、メイリオが無料で使えるようになったっぽい(追記あり)

MSのクリスマス・プレゼント?,XPでも「メイリオ」が正式に利用可能に(日経BP ITpro)

 Windows Vistaに標準装備されているフォントが「メイリオ」なのです。そして、僕はメイリオ目的でVistaを買ってしまったくらい、メイリオ好きだったりします。

 Vistaの重さに耐えかねてすぐにXPにダウングレードしてしまいましたが、メイリオはそのままXPにインストールして使っています。そんな垂涎の的のメイリオが、Vistaを購入しなくても無料で配布されているようです。

マイクロソフトがWindows Vista用に開発した新フォント「メイリオ」が,Windows XPでも無料で利用できることが分かった。同社が12月14日に公開を始めた無料の開発ツール「Visual Studio 2008 Express Edition」をWindows XPにインストールすると,メイリオも併せてインストールされる。

 たったそれだけでメイリオが使えるようになるとは。
 ちなみに、フォントをインストールしただけでは不十分で、ブラウザー上で設定などをする必要があります。以下の記事を参考にしてみてください。

XPをメイリオ(Meiryo)にしよう! (trial and error)

 僕の場合、ブラウザーの設定はもちろん、Windows上に使われているフォントはすべからくメイリオに変更しています。メイリオは「明瞭(めいリょう)」から名前を取っただけあって相当見やすいのです。

 僕は原稿をWordで書くのですが、そのフォントも当然メイリオです。完全に書き終わって、関係各位に送付する段階でMS ゴシックに変更します。メイリオが読める環境にいる人って全然多くないし。

 人によって好き嫌いがあると思いますが、メイリオに変更してから執筆のスピードが2、3割上がったような気がします。理解してくれる人がどれほどいるのか不明ですが、メイリオだと書いてて気持ちいいのです。

(追記:2009年9月21日)
XPでメイリオを使いたい人は下記記事参照のこと。嫁PCで試したらうまくいきましたよ。
XPでVistaの美しいメイリオフォントを利用するには (教えて君.net)

人生のタイミングでは、必ず河井継之助の言葉を思い出す

自宅にはあまりに読み過ぎてしまった為に、表紙がボロボロになってしまった本が3つ(正確には17冊)ある。

ひとつは、「銀河英雄伝説」(田中芳樹著:徳間書店:全10巻、外伝4巻)
次に、「競馬必勝本の新理論 バージョン8」(KKベストセラーズ)

そして、「峠」(司馬遼太郎著:新潮文庫他:上下巻)である。この3つの本は、僕の人格形成に大きく影響を与えているが、今回は、「峠」について語ってみる。

「峠」は、幕末を生きた長岡藩士「河井継之助(かわいつぎのすけorつぐのすけ)」の半生を綴った歴史小説である。
彼は、幕末の乱世において、長岡藩家老上席として、長岡藩を幕府にも薩長にも迎合することない武装中立の一都市に仕立て上げようとした人である。だが、血と戦を欲する時代の前に、彼は42才の若さで、その志半ばで戦場に散っていった。

彼の人為を徳富蘇峰の言葉を借りて表現してみると、
「継之助は、西郷隆盛と大久保利通と木戸孝允(←彼らを維新の三傑という)を足したより大きいとは言えないが、彼らを足して3で割ったよりも大きかった」

小国の一家老に、ここまでの評価を下されるというのは、かなり特殊なのではないだろうか。凄え。

実際の業績は、「峠」を参照していただくとして、僕が最も惹かれるのは、彼の行動力・判断力・決断力などなど、全て私には無縁な「力」を持っていて、それを駆使し得た、という事実。ほんと憧れる。

僕は相当に優柔不断な人間で、とにかく意志が弱い。ダメダメなんである。問題が起きれば、逃げ出したいし、巻き込まれたくない。でも、いい格好はしたい。そんな人間である。

それでも断固たる決意で、事態にあたらなくてはならない時が、年に数回やってくる。来年早々に退社し、新たなる人生を踏み出さん、としている今現在も迷いの中にいる。逃げ出したい。全部放り出したい、という誘惑が頭をもたげてくる。そんな時私は、迷いを吹き飛ばし、渇を入れてくれる、「峠」の一小節を思い出す。

これは、滅び行く徳川家のために一肌脱ぎたいという主君に対して、継之助が思索を巡らすというシチュエーションでのセリフである。もちろん継之助は無用なトラブルは避け、国力を温存したいと考えている。(新潮文庫版「峠」上巻:537P)

そんな甘さで、今後、時代の大暴風(おおしけ)のなかで藩の舵が取ってゆけるものか。
たとえば、こういうことだ。藩のためにもなり、天下のためにもよく、天朝も喜び、幕府も笑い、領民も泣かさず、親にも孝に、女にももてる、というような馬鹿なゆきかたがあるはずもない。
何事かをするということは、結局はなにかに害を与えるということだ。何者かに害を与える勇気のないものに善事ができるはずがない。(一部抜粋)

迷いの中にいる時、このセリフはガツンと効く。
(確かにこのセリフは、司馬遼太郎の創作であることは分かってるんですが、彼の生き様を見事に捉えたセリフと言えましょう)

ただこの考え方を拡大解釈しちゃうと、「自分が信念を持って行動すれば、多少の犠牲なんて気にしないぜ」となり、自己中が加速する恐れがあります。要注意。

ともかく「峠」は、私にとっては「竜馬がゆく」よりも体温が上がるアツイ作品です。ご一読あれ。

冒険野郎マクガイバーになりたくて

僕は、アメリカのヒーロードラマが好きなんですが、エアーウルフ、ナイトライダー(最近、リメイクが決定したけど)、シークエストなどなど、その中でも最高に好きなのが、「冒険野郎マクガイバー」。

このドラマは、主人公マクガイバーが毎回冒険するというもの。
彼は、危険な場所に潜入する際でも武器を持ちません。銃一丁すら携帯しないのです。(※)
ナイフは持ってますが、武器というより、工作道具として使います。彼は、色んなトラブルに巻き込まれたり、ピンチに陥ったとき、そこら辺のモノを工夫して危機を脱するのです。
(※:マクガイバーを演じるリチャードディーンアンダーソンは、実生活でも拳銃を所持しないんだって。別に役作りとかじゃなくて、本当に銃が嫌いだそうです。マクガイバーは彼にピッタリの役だったのですよ)

たとえば、タンクの破損した箇所から硫酸が漏れ出したために有毒ガスが発生し、非常に危ない状態になった話がありました(92話の「決死の救出作戦」)。会話形式で再現してみます。大筋は間違ってないんですが、会話の枝葉など覚えてませんので全部僕の脚色です。しかもアメリカドラマ風に読んでもらえると幸いです。

連れの女:マクガイバー見て!タンクから硫酸が漏れ出してる!
マクガイバー:これはまずいな、、、(←マクガイバー脳フル活動中)、ところでチョコレート持ってない?
女:え?お腹でも空いたの!!冗談は止めて、マクガイバー!
マ:冗談なんかじゃないさ、さ、早くチョコレートを出して。
女:OK、、分かったわ、マクガイバー。最後の食事になるかもしれないから、よく味わうことね!
(女は、ポケットの中のチョコレートを、乱暴にマクガイバーに渡す)
マ:サンキュー、ただし、お腹が空いてるのは、こいつだけどね。
女:え??
(マクガイバーはチョコレートを硫酸が漏れ出している箇所に詰め込んでいくと、チョコレートはドロドロの粘性の高い物質になってタンクの傷を塞いでいく)
女:ホワッツ!!?どーいうことなの。説明して。
マ:種は簡単さ。チョコレートに含まれているボニャララという成分が、硫酸と反応し、ホニャニャニャという物質に変わって、凝固したというわけさ。

という風に、豊富な科学&化学的知識を活かして、色々な小道具を作り出すわけです。この創意工夫っぷりがもうしびれまくり。人生の師匠といってもいいくらい惹かれまくり。

マクガイバーに心酔するあまり、実生活で、何か困ったことが起きると、頭の中で、マクガイバーのテーマが鳴り響き、ニヤリとするようになりました。すっかり、ピンチを楽しむ体質なので、ピンチの時ほど、オレの出番が来たぜ!って思いがふつふつ沸いてきます。

こないだ、スカパー用のアンテナを取りつけたときも、そうでした

スカパーのアンテナは、南南西向きに取り付けなくてなりません。しかもアンテナは方角には結構シビアなので、正確に取りつけなくては映りません。こういうとき2人いると、ひとりはベランダに出てアンテナを微妙に動かし、室内のもうひとりがその映り具合をテレビを見ながら報告しつつ、アンテナの向きを探っていけるんですが、ひとりだと大変な作業です。下手するとベランダと室内を何十回と行
き来しなくてはなりません。そこでひとりで作業する場合は、ピンポイントで方角を分かってないとかなり苦労します。

アンテナが届いたのは夕方でした。日はすでに山の端に沈んでおり、位置は掴めません。もし日中ならば、太陽の位置とアナログの時計から、南を正確に知ることができますが(やり方は割愛)、その手段も使えません。困りました。

そーいうときにマクガイバー魂がフツフツ。(ここから、マクガイバーのデーマMIDIを聴きつつ読むと気分が出ます。文章もマクガイバー風にしてみた)

親父は昔、オレにこんなことを聞いてきた。
「悪友と磁石の共通点はなんだと思う?」
オレは「離れられないってこと」と答えると、親父は「そいつも悪くない答えだが、正解は、すぐに影響されて染まっちまうってことさ」
このときオレは、正解を聞いててよかったと思ったものさ。
うちにあるプラスドライバーは軽い磁気を帯びている。こいつで、縫い針の先をこすってやると、針も磁気を帯びる。こいつの下に、小さいプラスチック版を貼りつけ、水を張った小皿の上に浮かせる。これで簡単な方位磁石の完成だ。
これをベランダに持っていけば、正確に北と南が分かる。それさえ分かれば、南南西を割り出すことは、子供にだってできる。こうしてオレは、正確な方位にアンテナを取り付けることができたのさ。

ウソかまことか、身近な品々を工夫して問題を解決する手法を「マクガイバリズム」(MacGyverisms)と呼ぶらしい。ということは、僕はマクガイバリズムの信奉者ということになりますな!

下記の映像は、米国で放映されたマスターカードのCMです。マクガイバーの想い出、プライスレス!

B級ハンターにはたまらない逸品、マッハバロン

「マッハバロン」は、1974年に放映されたロボット特撮モノ。前シリーズ「レッドバロン」、次シリーズ「ガンバロン」とともに、バロン3部作とも言われてますな。そのマッハバロンの第一話のあらすじをまずはご紹介。

嵐田博士は、ララーシュタイン博士とともに、ロボットの研究をしていたが、ララーシュタインがロボットを使って世界征服を企んでいることを知り、妻子を連れて逃げ出す。しかし、日本に向かっているときに、ララーシュタインのロボットの襲撃を受けて、乗っていた客船もろとも、嵐田夫妻は海に消えてしまう。

だが、船が沈む前に、嵐田博士は息子の陽に、ララーシュタインの世界征服計画の詳細を綴ったメモと、ララーシュタインのロボット軍団に対抗し得る唯一のロボット「マッハバロン」の設計図も託していた。嵐田陽は、からくも生き延び、日本にいる祖父の元に身を寄せるのだった。

そして、10年が経った。青年に成長した嵐田陽は、祖父の指導の元、マッハバロンの操縦をシミュレーションマシンで訓練する日々が続いていた。そんな中、マッハバロンの存在を知ったララーシュタインは刺客をさしむけて、嵐田博士(祖父の方ね)と嵐田陽抹殺を目論む。嵐田陽は難を逃れたものの、祖父は刺客に殺されてしまう。嵐田博士暗殺に成功したララーシュタインは、機は熟したとみて、ロボットを日本に送り込む。怒りに燃える嵐田陽は、完成したばかりのマッハバロンを駆って、敵ロボットに向かっていくのだった・・・

ここまでのストーリーを読んで、「あ、、この話はどこかで、、、」とピーン!と閃いた人はいるだろうか。
そう、このストーリーは、「マジンガーZ(1972年~)」そのまんまなのである。
ちなみに、マジンガーZの第1話はこんな具合、

古代ミケーネ人の遺跡で戦闘ロボット群を発見した、兜十蔵博士とDr.ヘル。
Dr.ヘルは、そのロボットを使って、世界征服を企てる。

一方、Dr.ヘルの陰謀を知った兜博士は日本に舞い戻り、Dr.ヘルのロボットと対峙するため、秘密裡にロボットを製造する。しかし、兜博士は、ロボット完成直後、Dr.ヘルの刺客に殺されてしまう。復讐に燃える兜博士の孫、兜甲児は、祖父の形見「マジンガーZ」を駆り、Dr.ヘルのロボット軍団に向かっていくのだった・・・

パクるにもほどがあるぞ!と言いたいほど、酷似している。
まるで、手塚治虫のジャングル大帝と、ディズニーのライオンキングのようだ。ちなみに、マッハバロンの容姿も、マジンガーZに酷似していて、カラーリングが真っ赤になっただけという徹底したパクりっぷり。 

設定、ストーリー、ロボデザインなど全ての点において、マジンガーZを超えていないところも、かなりトホホな感じでいい感じ。

とにかく設定が、甘々(あまあま)なのだ。
嵐田博士が渡航中、ロボットに襲われて死んでしまう。うんうん。悲しいねぇ。
そして残された設計図を元に、10年後、マッハバロンが完成。うんうん。頑張ったねぇ・・・
え??じゅ、10年も経ってんの?! おいおい、ララーシュタインは、10年間何やってた!

ララーシュタインは、バカまる出しなのである。
嵐田博士が殺された時点で、船をロボットで襲わせたことからも分かるよーに、既にロボットの準備はできている。しかしヤツは、マッハバロンが完成するまでの10年間、何ら世界征服に乗り出していない。とんだウサギとカメである。そんな一生懸命じゃないヤツに世界征服されたくないものだ。

加えていえば、ララーシュタイン製のロボットは、10年前の設計図を元に作られたマッハバロンに負けちゃうわけで、この時点でララーシュタインは自分の才能の限界に気づくべきなのだ。周りにいる友達は、ちゃんと教えてやった方が彼のためだ。「なぁ、ララーシュタイン、世界制服なんかやめちゃおうぜ。ぜってー、おまえに向いてないって」と。

ララーシュタインが送り込んだ刺客のまぬけさも、トホホポイントにあげておこう。
主人公、嵐田陽を襲った刺客達は、アメフト選手のような、というかまるっきりアメフト選手なんだけど、これがもう、まぬけ過ぎ。原っぱで、主人公に襲いかかるときの攻撃手段は、ラグビーボール型爆弾を蹴りつけること。
え??なぜ?よりによって、ラグビーボール??なぜ、真っ直ぐに蹴り飛ばすのが難しいラグビーボールで攻撃しようとするのか。サッカーボールの方がよくないか?いやいや、それより、野球ボールを投げつけた方が、確実だっていうか、普通は、銃じゃん、銃。暗殺っつったらさぁ。

これに対する主人公側も、かなり間抜け。
第1話途中まで、マッハバロンはまだ完成していない。だから、マッハバロンの存在は、トップシークレットで、主人公ですらどこで作られているのか知らされていない。(操縦の練習は、シミュレーターでやっている)
でも、ついにマッハバロンが完成して出撃したときに、その勇姿を見た、主人公の知り合いの刑事は「おおぉ、あれがウワサのマッハバロンか」。
・・・バレバレじゃん。みんな、マッハバロンのこと、知ってんじゃん。

そんなツッコミどころ満載のマッハバロンだが、26話で打ち切りになる。
大風呂敷を広げるだけ広げて、打ち切られたのである。それが幸か不幸かは、ララーシュタインのみぞ知る、である。

ただ、オープニングテーマはとにかく素晴らしい。マッハバロンの世界観に相応しいとは決して思わないのだが、これだけでご飯何杯もいけるくらいカッコイイ。YouTubeにもそのOPがアップされているのだが、ここではそれではなくて、OPに会わせてベースを弾いている動画をご紹介する。

電王の失速っぷりに仮面ライダークウガに想いを寄せてみる

 仮面ライダー 電王の失速ぶりが著しく、2クールくらいでいいんじゃないのか、と思ったりもする。平成仮面ライターシリーズはいつも中盤くらいまでは面白いんだけど、なんかグダグダしちゃって終わりを迎えるパターンが多い。この辺は戦隊シリーズが年中を通して安定感を持って楽しめるのと対照的だ。

 仮面ライダーでは敵が等身大ってことで、強さのインフレが起こりにくいという要因があるかもしれない。そのため敵の正体に含みを持たせて引っ張るんだけど、結局、膨らんだ伏線を回収できるほどの答えができていないのが常である。ここ数年で一番面白かった仮面ライダー カブトと言えども、その呪縛からは逃れなかった。

 閑話休題。
 平成仮面ライダーシリーズの方向性を決定付け、しかも僕の中では未だにぶっちぎりのマイベストが、「仮面ライダー クウガ」である。オダギリジョーの初々しい演技が光り、葛山信吾演じる一条刑事とのコンビネーションが最高だった作品だが、やはりいわゆる仮面ライダーもののお約束の世界観に、リアリズムを吹き込んだ実績はやはり大きい。

 幼い頃、昭和仮面ライダーを見ていた僕は、常々ギモンを抱えていた。
 「なぜ敵怪人が一体づつしか登場しないのだろうか?」
 本当に日本や世界を支配したいと思うのなら、怪人を大量に導入すればいいじゃないか。仮面ライダーがいくら強いからといって、日本各地にたくさんの怪人が同時に出現すれば、全てフォローをしきれるものではない。だのになぜ?一体づつしか登場させないのか?不思議だった。

 他にも、成功目前までいった日本占領作戦があったとする。すんでのところで、仮面ライダーに阻止されたとしても、欠点を反省しつつ、再び同じ作戦を遂行すればいいものをそんなことはしない。次回は別の作戦を立てるのだ。あいつら、馬鹿か。小学校に行くか行かないかの僕ですら、敵組織を馬鹿にしてた。

 クウガでも、毎回怪人は基本的に一体づつしか出てこない。仮面ライダーのフォーマットを守っているわけだが、従来の敵組織とは決定的に違う。その設定の巧みさには、ほんと感心してしまう。

 敵怪人の目的、それは人間を殺すことにある。人間が動物を狩るように、敵怪人は人間を狩るのである。そしてその狩りは一定のルールに基づいたゲームの体裁をとっている。敵怪人は、自分が決めたルールにそって、殺人していく。そして無事に予定殺人者数をクリアした場合には、怪人ヒエラルキーの上位に登ることが許される。そしてランクが上がれば、さらに複雑で達成困難なルールの殺戮ゲームに挑むことになる。

 敵同士はあくまでもライバルなのだ。蹴落とす対象でしかない。だから一体づつ出現するし、仲間がクウガにやられようとも気にしない。むしろ、仲間が倒されることを願ってさえいる。ライバルが減るからだ。そーいう生来の戦闘種族がクウガの敵であり、人間狩りをゲームとして楽しんでいるから、大量殺戮兵器など使用しないで、基本的に肉弾戦で戦いを挑んでくる。(そーいうチマチマした殺人が面倒くさいって怪人も中にはいて、手っ取り早く飛行機を落としたりして、効率よく殺人者ノルマを達成しようとしてたりしてた。そんな敵怪人の個々の個性や、敵怪人独自の言語や文化などがストーリーに深みを与えていた)

 それで最終回のひとつ前の回。怪人達のヒエラルキーの頂点に立つ最強の敵怪人と対峙するクウガ。吹雪が吹きすさぶ中、殴りあう両者。クウガと怪人は殴りあい、傷つけあう。そして、時折、雄介と怪人の人間体(怪人は普段人間の姿をしていて、世間に紛れている。最強の敵怪人の人間体はあどけない少年の姿)が血まみれになって殴りあうイメージシーンが挿入される。

 この雄介と少年が殴り合うシーンが強烈。顔を朱に染め拳をふるう少年、顔には満面の笑みを浮かべている。戦闘種族の彼にとって、戦闘と殺戮こそが喜びなのだ。一方、主人公・五代雄介は泣いている。泣きながら拳をふるう。争いにしか喜びを見出さない敵怪人に対し、またその犠牲になった人達を忍んで、、戦いの虚しさを感じながら。そして殴り合って、この回は終わりである。

 最終回が気になるでしょ?一体どっちが勝ったのさ?って。どーいう展開になったのさ?って。
 そして、最終回、
 最終回冒頭、警視庁の一室では、刑事達が敵怪人たちとの捜査ファイルを整理している。五代と共に闘った刑事達は、五代のことを語りだす。(五代雄介=仮面ライダークウガ、ということは警視庁も知ってるし、協力もしてる。一条刑事とは親友だし。周りの知人友人もみんな知っているのね)「あいつはいいヤツだったなぁ」みんな口々にする。

 なんと最終回は、知人友人が五代雄介の思い出話を語ったりして丸々一話が終わるのだ。その会話から、五代雄介がラストバトルに勝利し、どっかに旅立ったというのが分かる。五代雄介はこの回、ラスト数分しか出てこない。どっかの海外の浜辺で外人の子供達と戯れているだけ。

 最後の最後まで、とんでもないことをやる番組だった。視聴者はおそらく最終回は壮絶なラストバトルの続きとエピローグで終わると思ってたはずだ。僕もそうだった。すごい肩すかしを食らってしまった。だけど、五代雄介という、仮面ライダー史上最も争いが似合わないキャラクターにとっては、これが正解だったんだなって思う。爽やかな後味を残して、五代は旅立っていった。

 最終回にラストバトルではなく、余裕を持たせたエピソードを持ってきた時点で、平成仮面ライダーの金字塔となることは決定付けられたといえるかもしれない。

かおりくみこの「お姉さん」性にあらためてハマる

スカパーの東映チャンネルで、「ビデオ戦士レザリオン」を放送している。東映ロボットアニメというスーパーロボットの系譜を辿りつつも、リアルロボットのテイストの取り入れている作品です。レザリオン以外、パッとしない敵味方のロボットとか、今見るとドタバタテイストがちょっと寒い、レザリオンを動かす言語はBASIC、などの見所(?)がありますが、一番の見所はエンディングテーマです。

かおりくみこの歌う「ハートフルホットライン」がとにかく良い。

かおりくみこの代表作といえば、「The・かぼちゃワイン」のオープニングテーマ「Lはラブリー」だと思うのですが、共通した特徴はやはり優しく包み込むような「お姉さん」性とも言えるでしょう。「ハートフルホットライン」でも、「♪気をつけてー、あなたのことが気がかりー」といった主人公を温かく見守る歌詞が見事に声質にハマっていて、ありえないくらいに感情移入できる仕上がりです。
ハートフルホットラインの歌詞全文はこちら

堀江美都子の凛としたヒロイン性も捨て難いのだけども(「ダルタニアスの歌」のように前向きなメッセージ性を帯びた歌はほんと魂を打つ)、かおりくみこの包容力の方が好みかなぁ。

「ハートフルホットライン」「Lはラブリー」に、「宇宙大帝ゴッドシグマ」のEDテーマ「レッド・ブルー・イエロー」を加えて、かおりくみこ珠玉のベスト3といたします。

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