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[レビュー]映画「魁!!男塾」

(映画「魁!!男塾」のレビュー記事ですが、ネタバレを含んでいますので、ご注意ください) 

 どれくらい魁!!男塾のファンかと問われれば、暇があれば男塾の単行本を読み返す日々が続き、これではいかん!時間の浪費だということで、断腸の思いで全巻を古本屋に売り払ったものの、ほんの数週間で男塾禁断症状を発症し、文庫本版をあらためて買い直した、というくらい(実話)、男塾が好きだ。

 マイベストバウトは、赤石剛次 vs 宋江(梁山泊)です。(血染めのシャツのエピソード、血栓貫&「この男にとって、相打ちなどは敗北であって、勝利ではない」という邪鬼の言葉も含めて、イカしています)

 若かりし頃、長崎県立図書館に、民明書房から出ているはずの「蛇轍槍」(じゃてっそう、伊達臣人の武器)の文献を探しに行ったのも良い想い出。(暁!!男塾は6巻まで買ったものの売り払いました。真面目と不真面目のバランスが崩れて、笑えないギャグ漫画に堕してしまった)

 というほど、男塾ファンなのでありまして、もちろん映画化された「魁!!男塾」もちゃんと見てまいりました。

 結論から言うと、悪くなかったですよ。ええ。しっかりと原作へのリスペクトを感じましたし、キャスティングもほぼ満点だったと思います。虎丸・赤石がちょっと華奢だったかなぁ、とは思いますが許容範囲。剣桃太郎役の坂口 拓、富樫源次役の照英をはじめとする主役陣はもちろん、田沢 慎一郎役のタケタリーノ山口(瞬間メタル)、松尾 鯛雄役の与座 嘉秋(ホームチーム)もハマってましたね。富樫をたぶらかす役で、山崎さん(マジレンジャー)が出ていたのも個人的にポイント高し。

  じゃあ手放しで勧められるかというと、ちょっと微妙。超映画批評のレビューを引用すると、

初監督と脚本も兼任する坂口拓は、マジ当て格闘スタントで知られるアクション俳優。かねてより、男塾の大ファンだという。その熱意は、演じる主人公・剣桃太郎の徹底した役作りや本気のアクションから伝わってくる。フィルムの早回しかとおもうほど回転が早いパンチの連打や、顔にきっちりあてるハイキックその他、やってる事はたしかに凄い。

ただ、男塾の実写化を作るには、彼は生真面目すぎる。リアルアクションにこだわるそのプロ意識は、スタントマンとしては最高のものだが、この素材を調理するのに必要なのはもっと肩の力を抜いた"ユーモア"なのだ。

『魁!!男塾』は、決して"戦いがカッコイイ!" から人気があるのではなく、どうみてもありえない行動その他を、異様に濃い絵柄とセリフで押し通してしまう、ちょっとイタ寒い世界観こそが愛されているのだ。ここを再現しきれていない以上、高得点はあげられない。

 僕も同感です。
 男塾の実写化に期待するのは、ジャッキーチェンのような演者の痛みが伝わるようなアクションではなくて、カンフーハッスル(少林サッカーでも可)のような有り得ないくらいの荒唐無稽なアクションなのです。人が何mも吹っ飛んだり、有り得ない体術の数々、そーいうのを見たかったのです。

 伊達vs桃戦では、伊達が三節棍にしか見えない蛇轍槍を振り回して桃にドーン!って、ちがーう、蛇轍槍は蛇のように複雑にクネクネ動いて相手に襲いかからないと!
 蛇轍槍の矛先が悲しくなるくらい作り物感全開だったのもちょっとねぇ。

 そもそも最後には、伊達・桃ともに武器を捨てて、素手で殴り合うって。たしかに痛みが伝わってくるほどのアクションなのは分かるんですが、男塾に痛みを感じさせるようなシーンは必要なのかどうかってのは疑問です。もっとも予算が十分あれば、CGやワイヤーアクション全開で男塾ワールドを実現できるのでしょうか。そういった意味で次回作に期待したいところ。ぜひ、爽快アクションを見せて欲しいと思います。

#尺の都合からか、原作の「驚邏大四凶殺」ではなく、驚邏大三凶殺とバトルがいっこ減っていますが、そのカットされた「雷電vsJ」は「驚邏大四凶殺」の中でもちゃんとしたバトルだったんで、ちょっと残念です。 

[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ有りバージョン)

 前々から気になっていた、「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」をやっと見てきた。ネタバレしてますので、まだ観ていない方は下のネタバレ無しバージョンをお読みください。

[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ無しバージョン)

 あらすじはこんな感じ。

 大学進学も就職も諦め、ギタリストとして成功を夢見る「酒留清彦」(演:大村 学)は、あるオーディション会場で笛を持った男に出会う。後日、言葉巧みに誘われた芸能人養成所ガリクソンプロで、笛の男「ジャガージュン市(演:要潤)」に再開する。
 そして、ジャガーが講師を勤めるふえ科に強引に入れさせられ、ヒップホップ忍者・ハマー(小木博明:おぎやはぎ)や、謎のアイドル志望の女の子・白川高菜(高橋真唯)とのふえ科生活が始まる。
 しかし、今までのふえ科が滞納してきた月謝など数千万を支払わないと、ふえ科を廃止するとガリクソンプロは通告してきた。困ったふえ科のメンバーは、美術館に展示されている珍笛を強奪しようと計画する。

 ネタバレ無しバージョンでも書きましたが、要潤がとにかくいい。「歯ぎしりと床ずれと私」(参考:第3巻収録の47笛)がリアルで見れると思いませんでした。ほぼアドリブ、ということらしいのですが、要潤は良い仕事をしました。

 たしかに冒頭のオーディション部分の「歯ぎしりと床ずれと私」で、会場中が大爆笑に包まれましたが、ここが映画のMAXです。「おお!要潤やるじゃん。この先どんなに面白くなるんだろう」と膨らんだ観客の期待に応えられぬまま、映画は徐々に盛り下がっていきます。

 原作ではストーリーがあってないようなものですが、映画では珍笛強奪計画のドタバタストーリーを映画の中心に据えてしまいました。 そしてそのシーンが長いんですよ。キム公(演:カルーセル麻紀)、グリとグラ(演:猿岩石・有吉とデンジャラス・安田)が映画の後半ちょくちょく出てきますが、ぶっちゃけいりません。だって原作にいないもの、そんな人達(キム公は映画とは全く異なる設定)。このお三方の演技はほんと良くて、有吉ってこういうキャラもできるのか、って感心したくらいですがやっぱり要らないですね。凄惨なリンチシーンとかほんと見たくなかった。

 この映画の一番気に入らなかったのが、余計なシーンの詰め込み。キム公、グリとグラのくだりはもちろん、ちょくちょく挿入される薩摩もこみち(演:酒井敏也)のシーンも全く要りません。あれ面白かった?

 つまり、「皇帝の長っ鼻」に関係するシーンをことごとくカットして、原作に沿ったショートストーリーをポンポンと繋げていくだけで十分だったのではないでしょうか。映画の半分くらいがそーいう"要らないキャラ"(しかもうすたテイストと全く乖離した)の出演で占められているために、肝心のメインキャラ達が中途半端な描き方になってしまいました。ハマーと高菜、ポギーの不完全燃焼っぷりには大抵の人がしょんぼ~りだったのではないでしょうか。

 ハマーはもっと人間としていかがなものか的なエピソードを入れられたはずで、それが無かったために、ラップ調で話すウザいヤツ止まりで終わってしまいました。小木って実は雰囲気がハマーってだけで、実はハマーらしくはなかったのではないかもしれないですね。ハマーは面白いことをやろうとしちゃいけないんですよ、作ってはいけない。素の行動が、「イラッ」とさせるようなキャラなんで、あくまでもクールに演じて欲しかったと思います。要潤を笑わせようとしている空気が見て取れてしまいました。

 高菜もひどかったですね。脚本・演出の問題だとは思うのですが、とにかくキャラが浅い。あれじゃタダの堪え性の無いキレやすい女じゃん。高菜の魅力は、根はすごく良い子なのに、追い込まれるとテンパってしまって、本人の意思とは裏腹にSキャラになってしまう二面性にあります。照れ隠しが別ベクトルに大きく振れてしまう、その振り幅がいいのですが、映画ではただキレているだけ。最後に歌を歌っていますが(高菜のキャラ的にあのセットでちゃんと歌えるわけがないんですが)、やるんだったら80年代のアイドルアイドルした振り付け・笑顔でやりきって欲しかったところです。

 ポギーも、あれ?ローリー寺西(すかんち)?って人が演じていましたが、それは置いといて。
 こちらもキャラの造詣がひどい。監督は、ポギーの壊れっぷりを表層的にしか捕らえていないのではないだろうか。肥やしの歌(田舎でジャスティス)なんて論外。ポギーはジャガーに出会って、パフォーマーとして開眼していくんですよ。その結果、自分をどのように表現したらいいのだろうか、ということを悩み抜いて、ヘンなメイクやコスチュームに走ってしまうわけです。表現者として壊れていくのであれば、ヘンな歌詞の歌を歌うなんて、甘っちょろい壊れ方はしないはず。普通に歌っているのに、下半身は網タイツだったとか、ロボポギーとか、そういう思い切りが欲しかったところ。

 影千代先輩もどう?
 板尾創路は全く問題無かったですね。普通に、影千代先輩でした。問題は演出・脚本。その前に、ハマーから影千代先輩のすごさは語られているわけです。そーいうイメージカットも入っているし。にもかかわらず、グリとグラにあっけなくやられてしまうのは一体どういうわけですか?前振りがなんも回収できていないじゃないですか。グリとグラの強さを表現したかった?そんな馬鹿な。
 最後の出陣シーン&警官の尋問もほんとグダグダ過ぎて、やっている演者さんが可哀想に見えました。

 

 ネタバレ無しバージョンでも書きましたが、うすた京介とマッコイ斎藤監督の笑いの質、というか、面白いと感じるツボが違っていたんだと思います。映画では、エロとグロに偏重し過ぎで、グリとグラの凄惨なリンチシーンもそうですが、おっぱいプリン(セクシーパフェ)も全く世界観にマッチしてなかったですね。むしろ邪魔。ダウンタウンのごっつええ感じに、バカ殿様が乱入したかのような違和感。

 キャラの持ち味を発揮することなく、ただのドタバタコメディに終始した一本と言えるでしょうね。

[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ無しバージョン)

 前々から気になっていた、「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」をやっと見てきた。極力ネタバレしない方向で、感想を書いていきますが、すでに見たよ、とか、ネタバレでも構いやしない、って人は下のネタバレ有りバージョンを読んでください。

[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ有りバージョン)

 あらすじはこんな感じ。

 「大学進学も就職も諦め、ギタリストとして成功を夢見る「酒留清彦」(演:大村 学)は、あるオーディション会場で笛を持った男に出会う。後日、言葉巧みに誘われた芸能人養成所ガリクソンプロで、笛の男「ジャガージュン市(演:要潤)」に再開する。
 そして、ジャガーが講師を勤めるふえ科に強引に入れさせられ、ヒップホップ忍者・ハマー(小木博明:おぎやはぎ)や、謎のアイドル志望の女の子・白川高菜(高橋真唯)とのふえ科生活が始まる。
 しかし、今までのふえ科が滞納してきた月謝など数千万を支払わないと、ふえ科を廃止するとガリクソンプロは通告してきた。困ったふえ科のメンバーは、美術館に展示されている珍笛を強奪しようと計画する。」

 要潤がとにかくいい。
 オーディションの演奏シーンなんて、会場中が爆笑に包まれたほど。もちろん原作そのまんまかと言われると、そーではないんですが、要ジャガーはアリでしたね。意外だったのが、板尾創路の影千代先輩。原作と似ているわけでもないのに、なんであんなに影千代先輩なんだろ。あの髪型にそばかすつけただけなのに。

 ピヨ彦、高菜、ハマーはちょっと不完全燃焼だったかもしれないですね。メインキャラなのに、その設定を活かすエピソードが乏しかったので、なんかよく分からない「ヘンな人達」で終始してしまった感があります。

 猿岩石・有吉とデンジャラス・安田は、存在感ある演技で新しい一面を見れたのですが、残念ながらジャガーの世界観とは乖離し過ぎ。後半ちょっと引いちゃうくらいの凄惨なシーンもあってこれはいただけなかった。原作ではまずありえないエロとグロが出ることは、未見の人は覚悟しておいた方がいいですよ。

 たぶん、うすた京介とマッコイ斎藤監督の笑いの質、というか、面白いと感じるツボが違っていたんでしょうね。そして映画を観に来る人はうすたツボに共感している人達なので、そーいうファン層(僕も含めて)にとってはとても不満足な結果に終わってしまった、と。

 じゃあ、うすたツボを知らないで、何の先入観も無しに観に来た人(純粋に、要潤を観に来たような人)はとって満足できる映画かというとやはり厳しいのではないだろうか。出てくるキャラクターや設定は、一応原作に沿っているわけだし(キム公のような例外もいますが)、そのために説明を端折っている部分も多々あるので、予備知識が無いと話について来れないわけだし。

 この映画を心の中から楽しめる条件ってなんだろって考えたら、

・原作を知っている
・要潤が出ていればOK
・原作の世界観にはこだわらない

 こーいう人なら今すぐ観に行くべきです・新しい要潤と新しい「ピューと吹く!ジャガー」が観れます。

「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」が盛り上がってきた

 まずはこの画像をご覧ください。 
 元記事の画像に(ページの一番下)は、「まさに要潤の新境地」という持ち上げているんだか下げているんだかよく分からないキャプションが付けられています。しかしその表現は間違っていない。というかほんとここまでやってくれたんだ、要潤。ほんとすごいよ。仮面ライダーアギトで、G3ユニットを装着してた頃から、この人はなにかをやってくれる人だと信じてた。

 小木のハマーは、規定路線といっていいほどの安パイですね。
 小木はその昔、リンカーンのトッキリ企画で、喫茶店で注文したアイスコーヒーではなくメロンソーダが誤って出てきたときに、”アイスを食べてから"、オーダーが間違っていることを告げ、あらためてアイスコーヒーをもってきてもらうという小悪人ぶりを発揮していたので、それが十二分に発揮されればハマーもやりきってくれるでしょう。楽しみです。
 ハマーの先輩・影千代を、板尾創路が演じているのもポイント高し。

 ちょっと怖いな、と思うのが白川高菜。
 一般人ながら、極度にテンパってくると、自分の思いとは裏腹なドSキャラになってしまうという相当エキセントリックなキャラなのですが、そのキレ具合が突き抜けているかどうか。ただのドSではなく、恥ずかしさを隠すためについついイキオイでドSになってしまうという役回りをどう演じられているのかがすごく心配です。
 もいっこ不安の種、キム公をカルーセル麻紀が演じるのか。んー、どうだろう、ヘンにドタバタテイストにしちゃうんじゃないかな。大丈夫かな。
 そんな心配をする方もどうかしていると思いますが。

 そもそもキム公が出るってことは、そふとくり〜むのエピソードですか。公式サイトのストーリーを見ると、そふとくり〜むの面々とのバトルがラストの山場ってことになるのかな。となると当然、しげみちも出てくるよね?

 個人的には、ポギーやハミィをフィーチャーして欲しかったところ。もしくは、ジョン太夫セガール。
 いやだめだな、キャラが強烈過ぎて、ジャガーさんが食われる。でももし第2弾があるのなら、ハミィ、ジョン太夫セガール、ポギーは当然出てくるよね?

 楽しみでありながら、誰が演じるのがベストだろう、と考えると夜も眠れない。Gacktがポギー役とかね。さすがにそれはないか。

 1月12日の公開開始から早速見に行くことにする。

百獣王ゴライオン スニーカーが出ているらしい

Reebok Voltron Pack

 米国で百獣王ゴライオン(米国名、Voltron)のスニーカーが出ているらしい。全5種類、貧相なフィギュア付き。(ネタ元:GIZMODE JAPAN
 しかもリーボック製。なにやってんの、リーボック(褒め言葉)。2008年にはハリウッドで映画化されることになってますので、それを見越した商品なんでしょうが。
 売っているサイズでいちばん小さいのが「8」。USの靴サイズ「8」ってことは、日本で言うところの「26.0 cm」じゃないですか。なんてこったい、大きいお友達用の商品だったなんて。子供用にしては値段が高いと思ったよ。ちなみに5種類の価格は以下のとおり。

124.99ドル(約14,300円)
134.99ドル(約15,400円)
79.99ドル(約9,100円)
79.99ドル(約9,100円)
99.99ドル(約11,400円)

(1ドル=114円で換算)

なにこのあからさまな価格格差は!
たしかに形状がそれぞれ異なっていることもあるにしろ、ここまでの価格差になるなんて。面白いのが、主役の黒ライオンより、赤ライオンの価格が高いこと。なんでだろ。

 ちなみに、5つ揃えればちゃんと合体しそう。5体合体といえば、ゴライオンはオンエア時の初合体はたしか5話目だったような気がします。リアルタイムで見てた頃、番組が始まって1ヶ月も経つのに合体しないなんてどうよ?って憤った記憶があります。(同様のもどかしさは、ゲッターロボ號でも味わいましたが)

 あと主題歌。魂が奮い起こされるようなオープニングテーマなんですが、ずーっと「Give Up Say!」と信じていた歌詞が実は、「ギブアップせい!」という、あんさんどこの組の人でっしゃろと突っ込みたくなるような歌詞だったことが最近判明しました。日本は平和です、姉さん。

#全くの余談ですが、Wikipedia英語版の「Voltron」の項目が無駄に充実しててド肝を抜かれました。

#追記(1月7日)
社内から価格差についてツッコミが入りました。

ポンプフューリーが高くて、ポンプオムニ、ランニングシューズと価格差があるのは当然ですよー
黒と黄(ポンプオムニ)で値段が違うのは、多分、黒がオールレザーで、黄は一部ナイロンだからじゃないですかね。
ポンプはリーボックの技術ですからねー
NIKEのAIRみたいなもんです。AIRが入ってないランニングシューズが一番安いのは当然なわけです

なるほど。値段の差は、人気の差ではなく、純粋に商品の違いから来るものなのかぁ。奥が深いな、スニーカー道。

ルー大柴が、ルパン三世を演じていた件について

ルパン三世 I'm LUPIN (Wikipedia)

 今年再ブレイクしたルー大柴が、あの「ルパン三世」を演じていたことを何人が覚えているのだろうか?
 1998年にミュージカルとして後援されたのが、その「ルパン三世 I'm LUPIN(愛・夢・ルパン、と読んだりもする)」である。以前、スカパーのキッズステーションで放映されたこともあるので、うっすら覚えている人もいるかもしれない。

 ルパンの実写化といえば、カルト的な人気を誇る「念力珍作戦」がありますが、ルパン三世:目黒祐樹、次元大介:田中邦衛、銭形警部:伊東四朗、という全く原作のイメージは無いけども無駄に豪華な人達が演じていました。

 一方「ルパン三世 I'm LUPIN」では、ルパン三世のルー大柴をはじめ、石川五ェ門:影山ヒロノブ、銭形警部:エド山口という微妙なキャスティングで、内容も相当微妙でした。

 原作付きのドラマ・アニメ・舞台などは、原作ファンからみれば噴飯ものの仕上がりになるのが常です。
 「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画がありまして、OVA化された過去があります。 そこでディオというキャラが出ますが、彼は青年のはずなのですが、彼の声をあててたのはおっさんでした。しかもヴァニラ・アイスという部下(こちらも青年)がいるんですが、その声をあててたのは青野武氏でした。(ちなみに青野氏はちびまる子ちゃんのおじいちゃん)
 もうガッカリ。クールなディオが、ああ・・お、おっさんや。世界観がガラガラと崩れていく音が聞こえました。
(2007年2月に公開された「ジョジョの奇妙な冒険 ファントム ブラッド」では、普通に青年の声でした。

 話をルパンに戻します。
 ルー大柴演じるルパンは劇中で、「ルー大柴」という名前を出したギャグを使います。「俺はルー大柴のようなクドイ奴は嫌いだ」と。このギャグはルー大柴本人が言っているので、ギャグとして成立します。(面白くはありませんが)
 ルパンを演じていながら、一方でルー大柴を名乗っているわけですが、このような楽屋オチの話を切り出した瞬間に、ルパンというキャラクターは死を迎えます。

 ルー大柴が言ったギャグは、まさしく自分がルパンであることを否定する行為以外の何物でもありません。まさしく、世界観の消滅、世界観の死です。ルパンがルパンであることを否定してしまったから。

 原作とイメージが違うというのはよくあることです。ルー大柴がルパンを演じることになんの異論もありません。新しいルパン像に挑んでいると思えば我慢も出来ます。
 ですが、せめて原作を愛して欲しい。
 ルパンを演じるなら「この場面でルパンは何と言うだろうか?」「こんな状況下でルパンはどうするだろう?」を真剣に考えるくらいの真摯な姿勢は必要ではないだろうか?(そもそも脚本に問題があるとは思うけど)
  
 原作を平気で否定するような作品に、人の心を揺さぶる力はない。でもこの舞台の監修をモンキーパンチ氏本人がやってんだけど案外原作者こそ作品の世界観には無頓着なのだろうか。映画デビルマンに、嬉々として永井豪は出演してたけど。

最後の最後でガリレオはファンタジーに成り下がった

注:以下は、12月17日にフジテレビ系列で放映された「ガリレオ 最終章 爆ぜる -後編-」に関しての記事です。ラストはもちろん内容についてかなり言及していますので、未見の方はご注意ください。

ガリレオは、久しくテレビドラマを見ていなかった僕が、何年かぶりにきちんと見たドラマだった。
原作はもちろん持っていて、期待半分・怖さ半分で第1話を見てみたら、これが実に面白い。ドライ過ぎるまでにドライな原作に、いい感じでウェットな要素(柴崎コウ)が注入され、ある面では原作を超えたのではないかとすら思った。そして大抵帰宅するのが9時10時の生活が、月曜日には仕事が終わってなくても必ず9時前に帰宅し、夕食をとりながら、妻と一緒にガリレオを見るのが恒例行事となった。

そして、第9・10話の「爆ぜる 前後編」を迎えることになる。

嫌な予感はあった。
第9話のラストに久米宏演じる木島博士が出てきて、一言二言、湯川と会話をするのだが、想像していたよりも演技が上手かった。上手いからこそ、おそらくずーっとこの調子で後編も演技するんだろうな、と思ってたら案の定、後編も重々しい感じで統一されていた。湯川との1ラウンド目も、警察で取調べを受けているときも、自分の罪を吐露しているときも、言葉と言葉の間にヘンな間を挟む口調は変わらず。重々しいけど、スカスカな大物ぶりに終始した。見てた人は大抵同じ感想を持つかもしれないけど、久米宏にラスボスとして憎憎しく思った?印象残ってないでしょ?

久米宏はミスキャストと思うけど、これすら些細な問題に過ぎない。
憤慨すべきは、9話・10話が「柴崎コウを福山雅治に抱きつかせる」というただ一点のみのために構成された話、ということだ。原作の世界観をぶち壊してやることなのか?それは?誰一人としてそんなことは望んでいない。

最後の茶番じみたヘンな爆弾や、お約束の爆弾解除シーンが存在することに激しく怒りを感じる。8話までの楽しい時間を返せ、というか、9・10話は欠番にしろくらいな勢いで怒っている。あれはひどい。

そもそもガリレオのコンセプトは、旧態依然としたトリックへのアンチテーゼである。これほどハイテクな世の中なのに、推理小説の犯人達はなんとローテクな手段を用いて犯罪をするのだろうか?

一見、超常現象のように見える奇怪な出来事に対して、ひたすら科学的アプローチで犯罪を立証する、それがガリレオの醍醐味であり魅力である。それはドラマ版であっても変わりはしない。むろんそこに誇張やウソは含まれているだろうが、フェアな精神は感じていた。だから毎週見ていたのである。

10話。湖のド真ん中で、大爆発を起こした事件。湯川博士は、通常のナトリウムではそのトリックは無理だと結論付ける。しかし被害者の藤川が研究していた「SUPER NAK」なる新型ナトリウムならそのトリックが可能という。実証するにもその現物が無い。そこで湯川は「藤川に完成できたんだ。俺達に作れないはずが無い」と言い、そして完成させ、実験に成功する・・・って、アホか!いくら天才でも、他人がやっと研究して完成させた金属を簡単に作れるんですか?この脚本書いた人は馬鹿ですか?

そしてラスト。
湯川の研究室に、木島博士が待っている。そこにやって来た湯川。
湯川は事件の真相を木島に語り、厳しく弾劾する。真相を暴かれた木島は、「君達の作る未来に嫉妬する」とか何とか言いながら研究室の片隅にかけてある布を取る。するとそこには、小柄な大人くらいの「核爆弾」とその横の椅子に拘束されている内海刑事の姿があった。

そして逃げ出す木島を追いかけもせず、爆弾を解除し始める湯川。半田ごて片手にPCからICを外したり、即興でプログラミングをしたり、フィボナッチ数列がどーのこーのという数式を解き始めたり、そーやって爆弾を次々と解除していく。最後に残されたのは赤と青のコード。好きな色は?と聞く湯川に、「ピンク」と答える内海。そして切ったコードは赤と青のコードの奥に隠されたピンクのコード。これで爆弾は無事解除され、安堵した様子で、湯川にもたれかかる内海刑事。The End。

最後の30分で、今まで築き上げてきたガリレオは脆くも崩壊してしまいました。
ほんと突っ込みどころ満載なんですが、まずあんな巨大な爆弾を木島は誰にもバレないように持ち込んだのか?ほんの数時間しかそんなことができる余裕も無いし、そもそも誰もいない研究室にどうやって入り込んだのか?いくらなんでも無理があり過ぎでしょうよ。湯川が来る前におびき出した内海刑事がやすやすと囚われの身になっているのは何でだろうか。少なくとも木島を怪しんでいるわけで、対面すればもちろん警戒するだろうし、不意打ちするにしても片や老人、片や現役の警察官。そんな簡単に捕まるとも思えない。

そして極め付けが爆弾の解除。基盤いじったり、即興でプログラミングしたり、湯川博士は物理学の権威であるけど、それってオールマイティってことじゃないでしょうよ。スーパーマン過ぎて失笑ですよ。映画インデペンデンス・デイで地球人が作ったウイルスでエイリアン軍が崩壊してしまったのと同等の無茶な設定。何の説得力も持ちやしねぇ。

9・10話で出てきた設定がほんとひどかった。
ミステリーで実は犯人がふたごの弟でしたって言うくらいアンフェア。
レッドマーキュリー?武器商人?スーパーナック?核爆弾?赤と青のコード?
原作にそんなトンデモ設定出てきてないじゃん。勝手に作るなよ。

はぁ?超常現象をファンタジーで解決しちゃったよ。
湯川博士には最後の最後まで理詰めで事件を解決して欲しかった。ただそれだけです。

釣りバカ日誌xオフィス2007で、マイクロソフト迷走中

Microsoft Office : パワーポイント 2007 でパワーアップ大作戦

 郵便受けに、Microsoft Office 2007の体験版が投函されていた。その袋には、釣りバカ日誌のハマちゃんが描かれていたが、どうやらOffice 2007(特にパワーポイント2007)のイメージキャラクターに釣りバカ日誌が採用されている模様。

 まぁ大方の反応は「ねーよw」だろう。
 MS オフィスを使いこなしているハマちゃんなんてイメージできない、というかイメージしたくない。釣りバカ日誌が支持されている要因ってのは、会社組織の中を自由に泳いでいるハマちゃんの姿にあるはずだ。一方、MSオフィスは、会社とは切っても切り離せないデファクトスタンダートなソフトである。MSオフィス=サラリーマンと言っても過言ではないくらいだ。

 そんな会社における両極端な存在をコラボレーションさせてマイクロソフトは何を狙っているのだろうか?
 ハマちゃんができるのなら簡単にできるんだろう的な刷り込みを狙っているのなら大外しもいいところ。少なくとも僕の知っているハマちゃんは、パワポでアルバムを作ったりしない(しかも自宅では絶対やらない)。

 マスオさんという一般的なサラリーマンがいるだろうに。

「しゃばけ」でもやもや

 「しゃばけ」がテレビ化されるというので、期待半分、怖さ半分、で見ました。ちなみに、原作のしゃばけシリーズは(文庫本だけだけど)全て持っています。

  さて感想なんですが、キャスティングはまぁ及第点ではなかったでしょうか。若旦那もそう外していなかったと思いますし(プクプクしてたのはご愛嬌)、佐助・仁吉も良い感じだったと思います。原作よりも若干年齢が高め、でしたが、イメージに限りなく近いと思います。惜しむらくは、妖の価値観が人間の価値観とちょっとズレているというところなんてのを小ネタ的に入れてくれると原作ファンにはたまらなかったですね。ちなみに一番のヒットは、十朱幸代のおぎんでした。

 では全体的に見て面白かったか?というと、そうでもなかったというのが率直なところ。原作しゃばけの良さってのは、ノホホンとした空気感にあると思っています。一応、ミステリーとしての骨格はあるものの一番の見所は、病弱な若旦那、それにおろおろする妖たち、の奇妙な共同生活にあります。微妙な関係の兄がいても、さらりと流してしまえるような気楽さが持ち味なのです。

 なので、若旦那には頑張って欲しくない。妖怪を説得したりとか、火の中に飛び込んでいって大立ち回りを演じる姿なんて似つかわしくない。そもそも佐助と仁吉が行かせるわけがない。安楽椅子探偵よろしく、頭脳労働に専念して欲しかった。

 妖怪大戦争ではなく、となりのトトロを目指して欲しかった。

 #第1弾ってことは、第2弾もあるのでしょうかね。

##第2弾ありましたね。でもなんか第1弾よりも劣化してたというかgdgdしてたというか。

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