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レビュー
こんなレビューサービスを待っていた! - CROSSREVIEW(クロスレビュー)
- 2008-07-07 (月)
- Webサービス
レビューを書くのは結構めんどい。
ブログの記事としてレビューするときは、しっかりと伝えないといけない、って意識が働いて、良くも悪くも心に琴線に響いたものしかレビューはしなくなる。そして、良くも悪くもなかった、まぁフツー、って大部分の作品はスルーしがち。
一方で、量は減ったとはいえ月に4,5冊は本を読むし、テレビも見る、ゲームも買う。インプット量にアウトプット量が追いついていない現状がある。なので、ガッツリとしたレビュー記事の他に、更新頻度高めのサブコンテンツとしてライトなレビューをこのブログで同時並行でやれないかなぁ、と考えていたところに、河野さんと・ローハイドがナイスなサービスを始めました。
crossreviewは、Amazonで扱われている商品を、100字内コメントと1~10までの点数でレビューするサービス。ファミ通のクロスレビューと言えばどんな感じかイメージできるかな。しかも、アフィリエイトIDを登録できるので、そのレビューを読んだ人がAmazonで購入するとレビュアーにアフィリエイトフィーが入ってくる。ブログを持つには抵抗があるって人もこれなら簡単に始められるんじゃないでしょうか。
んで、自分のレビューはブログパーツとして、自分のブログに貼ることが出来るのも嬉しい。これにより、更新頻度高めのサブコンテンツを簡単に持つことができる。こーいうサービスを待っていたブロガーは案外多いのではないだろうか。
こんな感じ↓
僕が地味に嬉しいのは、気に入ったレビュアーを登録することができること。やっぱり目利きの人の意見は参考にしたいしね。
一方で、冷やかしや当てにならないレビューは不快なだけなので見たくない。Amazonを見てると、むちゃくちゃなレビューってありますよ。僕が書いた本も「目新しい情報が無かった」と言う理由で「★」1つ付けられていたときがあって、激しくヘコんだ経験があります。
たしかに、あなたにとっちゃ目新しくなくても、他の人にとっては初めて目にする情報かもしれないじゃん、っていうか初心者向けだって書いてあるじゃん、あなたが★1つと評価を下すことで、本自体の内容が★1つ判断されるんですが、そーいうことも考えて★1つを付けたんですか?と聞いてみたい衝動を感じました。
レビューの基準は人それぞれ異なるのに、そーいう難癖レベルの意見もひっくるめて、★の数になってしまうので、自分の評価基準と著しく異なるレビューは極力見たくない。嫌いだから★1つって短絡的なレビューがいかに多いことか。悲しいことに、crossreviewにもすでに、そーいう残念なレビュアーがチラホラと見受けられます。
そこで、crossreviewのコンセプトとはちょっとズレるかもしれないのですが、参考にしたくないレビュアーの登録ができればいいなぁ、と思います。2ちゃんねるビューワーでも、特定IDの人の書き込みが目に付かないように設定できますが、そーいう機能が欲しいですね、精神衛生的に。スラムダンクの「みんなのレビュー」でもあきらかに評価の仕方がズレている人がいて、そーいう人の点数も含めて「8.5」点になっているのはやっぱり違和感がある。
特定レビュアーのレビューが眼に触れないように設定できるのはもちろん、みんレビでも、その特定レビュアーの点数を除いて平均点が表示されれば言うこと無し。結構めんどくさい処理になるとは思うのですが、それができれば最強のレビュワーサービスだと思います。
#理由にすらなっていない難癖で、自著に1点を付けられてるしー。腹立つわー。
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「キサラギ」を見た - 秀作でした
- 2008-06-03 (火)
- 映画
スカパーの東映チャンネルで「キサラギ」を見た。
・映画「キサラギ」オフィシャルサイト
ストーリーはこんな感じ。(Wikipediaから引用)
D級アイドル如月ミキのファン5人が、如月ミキの一周忌に集まった。
如月ミキは、一年前にマネージャーの留守番電話にメッセージを残し、自宅マンションに油を撒いて火をつけ、焼身自殺していた。彼女を悼むのが会合の趣旨だったが、彼女は自殺ではなく、殺されたと疑念が広がり、話の流れは一変する。
次々と明らかになる五人の男達の意外な正体や、明らかになる事実の中で、彼らが辿りつく如月の真実とは?
映画は、登場人物5人の室内劇、カメラの位置は変わるものの最初から最後まで1部屋のみで物語は進む。
それだけの要素で作品の上映時間「1時間48分」が持つのだろうか?たとえ5人の過去や、意外な事実が出てきたとしても、1時間48分は長過ぎはしないだろうか?
そんな斜に構えた気持ちで見たのだが、全くの杞憂だった。1時間48分をアッという間に駆け抜けた。キサラギは秀作でした。
同様のカテゴリーの映画として三谷幸喜の「12人の優しい日本人」がある。こちらは12人の陪審員が裁判情報を元にあーだこーだと推理を進め、事件の真相に迫っていくという内容。
2作品の方向性は同じなんだけど、事件の真相に至るプロセスは異なる。「12人の~」が迷路の中を行きつ戻りつして事件の真相というゴールを目指していくのに対し、「キサラギ」はピースをはめ込んでジグソーパズルを完成させるといった具合。
「12人の~」が陪審員の勘違いや思い込みで推理が脱線していくのに対し、「キサラギ」はそういった脱線は無い。一見、無意味とも思える情報や伏線がキレイに回収されながら、真相に辿り着く。
中盤までに出揃った事実だけで真相に繋がっていくのだが、ただ事実を並べて真相に辿り着くわけではなく、度々矛盾が生じて頓挫してしまう。その都度、冒頭の何気ない会話や小道具が息を吹き返し、ピタッ!とストーリーに納まってくるのである。
もっと秀逸なのは、Aだと思われていた事実が、Bという証言によって、Cという事実に変化してしまうというストーリーの妙だ。たとえば、男二人が殴り合っている、と言えば「ケンカ」だと思うが、「リングの上で」という情報が加わることで、ケンカが「ボクシング」に変わる。事実は変わらないのに、見え方を変えたり、情報が付帯するだけで、捉え方が全然変わってくるのである。キサラギではそういうトラップが2重3重と張り巡らされている。あーそういうことだったのかぁ、とスッキリしていくのだ。
詳しく説明したいのは山々だが、ネタバレになるので触れない。DVDもレンタルされているのでぜひ見て確認して欲しい。唯一言えることは無駄なピースは何も無いということ。だから最初から気を抜かずに観ることをオススメします。
#エンドロールで流れる5人の一体芸は色んな意味ですごいな。そして流れるPV。たしかに、遅れてきた清純派、だ。
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「小さな王様と約束の国 FFCC」の中毒性の高さが半端ない
- 2008-04-02 (水)
- ゲーム
3月25日、Wiiウェアの提供が開始された。Wiiウェアは、店頭でパッケージ販売されているゲームではなくて、ネット経由でWiiにダウンロードしてプレイするゲームの総称だ。
今までも、Wiiはバーチャルコンソール として、スーファミ、メガドライブといったレトロゲームがダウンロード提供してきた。僕も、ベアナックル、コラムス、マリオカート64などなど、10種類近くのゲームをダウンロードしている。
んで、Wiiウェアはバーチャルコンソールと異なり、Wiiオリジナルのゲームである。価格も500~1,500円とお手頃。第1弾として9種類のゲームが提供されたが、中でも注目していたのは、「もじぴったんWii」「Dr.MARIO&細菌撲滅」、そして「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」(小さな王様と約束の国 FFCC)の3つ。
まずはWiiウェアはどんなものやろね、と、「小さな王様と約束の国 FFCC」をダウンロードしてみたが、このゲームはヤバい。1,500円のゲームなんで正直期待していなかったけど、値段以上の魅力を持っていた。
「小さな王様と約束の国 FFCC」は、国造りRPGと銘打たれている。王様となって国を育てていくので、シムシティ系のシミュレーションかと思いきや、楽しみのベクトルはちょっと異なる。
プレーヤーは3Dの王国内を駆け回って家や店を建てていくのだが、それらを建てるためには精霊石が必要となってくる。この精霊石は王国外のダンジョンなどにあるので、国民から冒険者を募って王様の代わりに採りに行ってもらう。しかし国外はモンスターが徘徊しているので、冒険者にはレベルを上げてもらったり、装備を強化してもらいながら、ダンジョンの攻略にあたってもらう。
家が建てれば人口も増えるので税収もその分増える。そのお金を武器や防具の研究開発に投資して、さらに強力な武具を冒険者は揃えることができるという寸法だ。
王様にできることは、建物を建てる、指令(おふれ)を出す、投資する、国民に話しかける、の4つである。これらの行為は全て他の行為に影響してくるので、どれも疎かにすることはできない。
どの辺に中毒性があるかというと、まずプレイ時間が短いこと。朝に前日の報告(冒険の成果や税収など)を聞き、それからおふれを出す(どこどこのダンジョンを探索してきて、とか)と、その後は国内をウロウロして、建物を建てたり、店によって投資したり、国民に話しかけたり、なんてことをしてるとアッという間に1日は終わる。王国の1日は5分程度で終わってしまい、そこで自動セーブされ次の朝を迎える。
自動セーブがされたところでゲームを終えればいいのだが、すぐに次の日の朝が来て、前日の報告を聞いてしまうと、そのままプレイを続行してしまうことになる。止め時が非常に難しく、あと1日だけ、あと1日だけ、とプレイしてしまうのだ。
そして中毒性が高い原因ふたつめ。国の発展が、100%冒険者頼みであるということ。
国を発展させるためには国外のダンジョンの攻略が不可欠だ。家を建てるためには冒険者が持ち帰る精霊石が必要だし、あるダンジョンを攻略すると新たな施設が建てられるようになる、といった縛りも存在する。
冒険者には頑張ってもらいたいところなんだけど、こちらが思うように動いてくれないのがほんと歯がゆい。「どこどこのダンジョンに行って来て」とおふれを出すと、それが国内の掲示板に貼りだされる。そこに冒険者がワラワラと4、5人集まってきて、「あーそのダンジョン、俺が行きたいっすー」みたいに名乗り出るので、その冒険者達に「んじゃ、よろしくー」と声をかけて送り出すシステムなのだ。
問題は、そのおふれにマッチしていない冒険者が普通にやってくることにある。そのダンジョンは武器耐性が強いモンスターがいるので、黒魔道士を行かせたい、と考えているのに、肝心の黒魔道士がやって来ないで、バリバリの戦士がノコノコとやって来たりする。「おまえらの武器じゃ歯が立たんと言ってるだろがー」というこちらの想いとは裏腹に、「俺、行きたいっすー」。
勝手にしろ!とばかりに派遣すると、案の定、ボコボコにやられて帰ってくる。はぁ。
白魔法学院が建てられることになったので、「白魔道士にジョブチェンジしたい人はいない?」とおふれを出してみる。実は、白魔道士の能力を左右する「精神」パラメータが高い女の子がいたので、彼女を白魔道士にジョブチェンジさせようとすでに決めていた。しかしそこに表れたのは、バリバリの戦士。またおまえか。おまえの精神のパラメータは激低だろーが!という想いとは裏腹に「俺、白魔道士にジョブチェンジしたいっすー」「却下」
はぁ。
こんな具合に、なかなか思うように冒険者達が動いてくれない。ダンジョンで拾ってきたと思われる精神アップアイテムを戦士が身に付けてたりすると、「そのアイテムは白魔道士に譲ってやれよー」なんて悶絶することになる。
このダンジョンに、××と○○を派遣する、って細かい指示を出すことができないので、おふれに誰が反応するのかは神のみぞ知る、という感じでゲームは進む。今日は、ベストメンバーが揃わなかったけど、明日はベストメンバーが揃うかも?という期待を抱くことになるので、延々とプレイすることになる。
そーこうしている内に、ちょびっとづつ強くなった冒険者達が、ダンジョンを攻略してくるとほんと嬉しくなってくる。そして更なるダンジョンが表れて、また悶絶する日々が続くのである。
「だーかーらー、白魔道士と黒魔道士だけでパーティを組むな、と言っているだろーがー」
「おまえは、最近登用されたばかりのぺーぺーな冒険者のくせに、なぜハイレベルのダンジョンに挑もうとするのかー」
「やる気がでない、っておまえは昨日もそう言って休息を取ったばかりじゃないかー」
小さな王様の気苦労はエンドレスで続くのであった。
追記:スクエニ、Wiiウェア「小さな王様と約束の国 FFCC」追加コンテンツ配信開始。王様やチャイムの新たな衣裳など
えーまじで?!。他の種族が住めるようになるのは惹かれる(デフォルトでは人間だけ)。しかも絶妙な価格設定。これは買ってしまいそう。
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[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ有りバージョン)
- 2008-02-07 (木)
- 映画
前々から気になっていた、「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」をやっと見てきた。ネタバレしてますので、まだ観ていない方は下のネタバレ無しバージョンをお読みください。
・[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ無しバージョン)
あらすじはこんな感じ。
大学進学も就職も諦め、ギタリストとして成功を夢見る「酒留清彦」(演:大村 学)は、あるオーディション会場で笛を持った男に出会う。後日、言葉巧みに誘われた芸能人養成所ガリクソンプロで、笛の男「ジャガージュン市(演:要潤)」に再開する。
そして、ジャガーが講師を勤めるふえ科に強引に入れさせられ、ヒップホップ忍者・ハマー(小木博明:おぎやはぎ)や、謎のアイドル志望の女の子・白川高菜(高橋真唯)とのふえ科生活が始まる。
しかし、今までのふえ科が滞納してきた月謝など数千万を支払わないと、ふえ科を廃止するとガリクソンプロは通告してきた。困ったふえ科のメンバーは、美術館に展示されている珍笛を強奪しようと計画する。
ネタバレ無しバージョンでも書きましたが、要潤がとにかくいい。「歯ぎしりと床ずれと私」(参考:第3巻収録の47笛)がリアルで見れると思いませんでした。ほぼアドリブ、ということらしいのですが、要潤は良い仕事をしました。
たしかに冒頭のオーディション部分の「歯ぎしりと床ずれと私」で、会場中が大爆笑に包まれましたが、ここが映画のMAXです。「おお!要潤やるじゃん。この先どんなに面白くなるんだろう」と膨らんだ観客の期待に応えられぬまま、映画は徐々に盛り下がっていきます。
原作ではストーリーがあってないようなものですが、映画では珍笛強奪計画のドタバタストーリーを映画の中心に据えてしまいました。 そしてそのシーンが長いんですよ。キム公(演:カルーセル麻紀)、グリとグラ(演:猿岩石・有吉とデンジャラス・安田)が映画の後半ちょくちょく出てきますが、ぶっちゃけいりません。だって原作にいないもの、そんな人達(キム公は映画とは全く異なる設定)。このお三方の演技はほんと良くて、有吉ってこういうキャラもできるのか、って感心したくらいですがやっぱり要らないですね。凄惨なリンチシーンとかほんと見たくなかった。
この映画の一番気に入らなかったのが、余計なシーンの詰め込み。キム公、グリとグラのくだりはもちろん、ちょくちょく挿入される薩摩もこみち(演:酒井敏也)のシーンも全く要りません。あれ面白かった?
つまり、「皇帝の長っ鼻」に関係するシーンをことごとくカットして、原作に沿ったショートストーリーをポンポンと繋げていくだけで十分だったのではないでしょうか。映画の半分くらいがそーいう"要らないキャラ"(しかもうすたテイストと全く乖離した)の出演で占められているために、肝心のメインキャラ達が中途半端な描き方になってしまいました。ハマーと高菜、ポギーの不完全燃焼っぷりには大抵の人がしょんぼ~りだったのではないでしょうか。
ハマーはもっと人間としていかがなものか的なエピソードを入れられたはずで、それが無かったために、ラップ調で話すウザいヤツ止まりで終わってしまいました。小木って実は雰囲気がハマーってだけで、実はハマーらしくはなかったのではないかもしれないですね。ハマーは面白いことをやろうとしちゃいけないんですよ、作ってはいけない。素の行動が、「イラッ」とさせるようなキャラなんで、あくまでもクールに演じて欲しかったと思います。要潤を笑わせようとしている空気が見て取れてしまいました。
高菜もひどかったですね。脚本・演出の問題だとは思うのですが、とにかくキャラが浅い。あれじゃタダの堪え性の無いキレやすい女じゃん。高菜の魅力は、根はすごく良い子なのに、追い込まれるとテンパってしまって、本人の意思とは裏腹にSキャラになってしまう二面性にあります。照れ隠しが別ベクトルに大きく振れてしまう、その振り幅がいいのですが、映画ではただキレているだけ。最後に歌を歌っていますが(高菜のキャラ的にあのセットでちゃんと歌えるわけがないんですが)、やるんだったら80年代のアイドルアイドルした振り付け・笑顔でやりきって欲しかったところです。
ポギーも、あれ?ローリー寺西(すかんち)?って人が演じていましたが、それは置いといて。
こちらもキャラの造詣がひどい。監督は、ポギーの壊れっぷりを表層的にしか捕らえていないのではないだろうか。肥やしの歌(田舎でジャスティス)なんて論外。ポギーはジャガーに出会って、パフォーマーとして開眼していくんですよ。その結果、自分をどのように表現したらいいのだろうか、ということを悩み抜いて、ヘンなメイクやコスチュームに走ってしまうわけです。表現者として壊れていくのであれば、ヘンな歌詞の歌を歌うなんて、甘っちょろい壊れ方はしないはず。普通に歌っているのに、下半身は網タイツだったとか、ロボポギーとか、そういう思い切りが欲しかったところ。
影千代先輩もどう?
板尾創路は全く問題無かったですね。普通に、影千代先輩でした。問題は演出・脚本。その前に、ハマーから影千代先輩のすごさは語られているわけです。そーいうイメージカットも入っているし。にもかかわらず、グリとグラにあっけなくやられてしまうのは一体どういうわけですか?前振りがなんも回収できていないじゃないですか。グリとグラの強さを表現したかった?そんな馬鹿な。
最後の出陣シーン&警官の尋問もほんとグダグダ過ぎて、やっている演者さんが可哀想に見えました。
ネタバレ無しバージョンでも書きましたが、うすた京介とマッコイ斎藤監督の笑いの質、というか、面白いと感じるツボが違っていたんだと思います。映画では、エロとグロに偏重し過ぎで、グリとグラの凄惨なリンチシーンもそうですが、おっぱいプリン(セクシーパフェ)も全く世界観にマッチしてなかったですね。むしろ邪魔。ダウンタウンのごっつええ感じに、バカ殿様が乱入したかのような違和感。
キャラの持ち味を発揮することなく、ただのドタバタコメディに終始した一本と言えるでしょうね。
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[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ無しバージョン)
- 2008-02-06 (水)
- 映画
前々から気になっていた、「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」をやっと見てきた。極力ネタバレしない方向で、感想を書いていきますが、すでに見たよ、とか、ネタバレでも構いやしない、って人は下のネタバレ有りバージョンを読んでください。
・[レビュー]ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE(ネタバレ有りバージョン)
あらすじはこんな感じ。
「大学進学も就職も諦め、ギタリストとして成功を夢見る「酒留清彦」(演:大村 学)は、あるオーディション会場で笛を持った男に出会う。後日、言葉巧みに誘われた芸能人養成所ガリクソンプロで、笛の男「ジャガージュン市(演:要潤)」に再開する。
そして、ジャガーが講師を勤めるふえ科に強引に入れさせられ、ヒップホップ忍者・ハマー(小木博明:おぎやはぎ)や、謎のアイドル志望の女の子・白川高菜(高橋真唯)とのふえ科生活が始まる。
しかし、今までのふえ科が滞納してきた月謝など数千万を支払わないと、ふえ科を廃止するとガリクソンプロは通告してきた。困ったふえ科のメンバーは、美術館に展示されている珍笛を強奪しようと計画する。」
要潤がとにかくいい。
オーディションの演奏シーンなんて、会場中が爆笑に包まれたほど。もちろん原作そのまんまかと言われると、そーではないんですが、要ジャガーはアリでしたね。意外だったのが、板尾創路の影千代先輩。原作と似ているわけでもないのに、なんであんなに影千代先輩なんだろ。あの髪型にそばかすつけただけなのに。
ピヨ彦、高菜、ハマーはちょっと不完全燃焼だったかもしれないですね。メインキャラなのに、その設定を活かすエピソードが乏しかったので、なんかよく分からない「ヘンな人達」で終始してしまった感があります。
猿岩石・有吉とデンジャラス・安田は、存在感ある演技で新しい一面を見れたのですが、残念ながらジャガーの世界観とは乖離し過ぎ。後半ちょっと引いちゃうくらいの凄惨なシーンもあってこれはいただけなかった。原作ではまずありえないエロとグロが出ることは、未見の人は覚悟しておいた方がいいですよ。
たぶん、うすた京介とマッコイ斎藤監督の笑いの質、というか、面白いと感じるツボが違っていたんでしょうね。そして映画を観に来る人はうすたツボに共感している人達なので、そーいうファン層(僕も含めて)にとってはとても不満足な結果に終わってしまった、と。
じゃあ、うすたツボを知らないで、何の先入観も無しに観に来た人(純粋に、要潤を観に来たような人)はとって満足できる映画かというとやはり厳しいのではないだろうか。出てくるキャラクターや設定は、一応原作に沿っているわけだし(キム公のような例外もいますが)、そのために説明を端折っている部分も多々あるので、予備知識が無いと話について来れないわけだし。
この映画を心の中から楽しめる条件ってなんだろって考えたら、
・原作を知っている
・要潤が出ていればOK
・原作の世界観にはこだわらない
こーいう人なら今すぐ観に行くべきです・新しい要潤と新しい「ピューと吹く!ジャガー」が観れます。
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(書評)自分の小さな「箱」から脱出する方法
- 2008-01-05 (土)
- 書籍/雑誌

論語では「義を見てせざるは勇なきなり」と解いています。目の前で困っている人がいるのに、手を差し伸べようとしないのは勇気が無い、という意味合いですが、「自分の小さな「箱」から脱出する方法」(大和書房刊)は、その「義を見てせざるは勇なきなり」を米国的なアプローチで解説している本です。
一時期話題になった「鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール」も言わんとしている方向性は一緒なのですが、こちらはそれこそ先祖の霊が泣いていますよ的な、お涙頂戴なアプローチなわけです。理ではなく情に訴えると言うか。読者の9割が泣いたそうですが、僕は少数派みたいですね。読む価値が無いとまでは思わないけど、自分自身と真摯に向き合う覚悟がある人は、「自分の小さな「箱」から脱出する方法」をオススメします。
さて「自分の小さな「箱」から脱出する方法」では、「箱」という表現で自己欺瞞を説いています。つまり見て見ぬ振りをしたときに、自分を正当化するために言い訳をしますが、それが自己欺瞞の第一歩です。自己を正当化すると、他者を貶め、現実を自分の都合の良いように捻じ曲げて解釈します。
そして正当化した自分の行動を自分の性格として振舞っている内に、そうして箱をいくつも使い分け、箱の中からしか物事を見ないようになっていきます。箱の中にいる限り、他者は貶める対象としか捉えないので、夫婦、親子、同僚、上司、全ての人間関係がギクシャクする一方です。心に湧いた「義」や「仁」を無視して行動することが積もり積もって修復不可能な事態にまで発展してしまいます。
Amazonでは冒頭の何ページかを読むことができるのですが、続きが気になった人はぜひお買い求めいただきたいと思います。こうした自己啓発系の書籍はほとんど読んではいない、というか(鏡の法則のようなうさんくさい本を結構多そうなので)避けていた分野なのですが、この本は理詰めと言うか、心ではなく頭で理解できたのでオススメです。
いろんな自己啓発本やビジネス書がありますが、それらを読む前に、あるいはそういう本をたくさん読み過ぎて頭でっかちになってしまったときに、真っ先に読んでみてください。「オレばっかり損な役回りをやらされている」と人間関係に悩んでいる人はもちろん、「チームの生産性が上がらない」と頭を抱えている管理職の人もぜひ詠んでください。(今の上司なんて暗記するほど読んで欲しいところ)
「箱」の外に出るための解決法も書かれていますが実践するのは難しそうです。しかしその道程は険しくても、キチンとその道筋は見えています。そこから逸れないように、一歩一歩歩いていけたらいいな、と思いました。
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M-1 グランプリ 2007を終えて
- 2007-12-23 (日)
- テレビ
M-1 グランプリ 2007が終わった。
それぞれのコンビの感想を書いてみる。
・笑い飯
年を重ねるごとに、視聴者(少なくとも僕は)が望んでいない方に進んでいるような気がする。M-1は短期決戦なので、笑いのコンボを積み重ねていくことが、とりあえずの勝利の条件となる。
ボケ+ツッコミのワンセットで、ひとつの笑いをカウントするところを、ボケにボケを重ねることでふたつの笑いをカウントする、という逆転の発想で、一躍、M-1の申し子としての地位を獲得したが、笑いが掛け算ではなく足し算にしかなっていないところで、いいところまで善戦するんだけど、優勝を後押しするような爆発力には成り得ない、というもどかしさを毎回感じる。しかし、ネタとして完成させようとして、逆に持ち味をスポイルしているような感もある。今回は特に時間の使い方がもったいなかったなぁ。
「奈良県立民俗博物館」をもう一度やってもいいんじゃない?
・POISON GIRL BAND
M-1にはこだわらない方がいいんじゃないのかぁと毎回思う。シュールさや間で笑わせるような笑いは絶対にM-1では勝てない。ここで求められているのは、やはり「しゃべくり」の力である。
もっとも、彼らの方向性を今回M-1用にチューニングしてきたのは分かった。分かったけど、やはり厳しい戦いを強いられましたね。爆笑ではなくクスクスと笑わせるようなネタが彼らの持ち味なのだからそれを発揮できる場で勝負すべきで、M-1に出続けることで逆に、面白くないコンビとして認識されてしまうのではないだろうか。
最強馬ナリタブライアンでも、短距離を制することはできなかった。やはり適正というか、持ち味を活かすフィールドを選んだ方がいいんじゃないだろうか。
・ザブングル
しゃべくり漫才のようなコントでしたね。
ひとりが何かを再現して、それにツッコむようなスタイルだと、そこに織り込める笑いの数が限られてくるので、M-1だとちょっと厳しい。ストーリーで笑わせることになってしまうので、よくできているが、爆笑にはつながらないというパターン。あと加藤歩の壊れ芸に、客席がちょっと引いていたような気がするのは僕だけだろうか。
「悔しいです!」を封印したネタも見てみたい。
・千鳥
審査員と僕の採点がかなり乖離していたのがこの千鳥。僕はもうちょい点数が高くてもよかったかなぁ、と思いますが、今考えると笑いポイントがちょいと少なかったかなぁ、とも思います。密猟者、和民、犬のモノマネ、この3つがうまく組み合わさったオチが来ると、評価が違ったのかも。僕はあのオチで十分面白かったですけどね。
・ トータルテンボス
一言で言えば、ソツが無かった、というか手堅い内容でしたね。普通に面白かった。
ただ「しのびねぇな」「かまわんよ」といった言葉遊びがちょいちょい入るんですが、僕はそれはあんまり受け入れなくて、日ごろあまり使わない言い回しを使うという面白みよりは、ちょっとくすりとするような小ネタをはさんでみました的な自己満足を感じてしまう。そのお約束の掛け合いが好きな人も多いと思うのですが、僕は要らないと思う。ライトな内輪受けを見せられているようなので。
・キングコング
両者ともえらい早口なので聞き取りにくい。漫才後に今田耕司が「全力疾走」と評していましたが、西野・梶原両氏がすごく緊張していたのか、すごいアタフタ感を感じました。とにかくスピードを上げて、笑いの数を重ねていこうという戦略は分かるのですが、それをコントでやっているために全体的に雑になっている感がした。地に足が付いていない感、というか。頑張ってます、努力しています、というのが先に出てしまってて、素直に笑えないとでも言うのかな。西野はもうちょいどっしりとしていてもいいと思うんだよね。
・ハリセンボン
「Don't Touch Me!」は笑ったけど、他の箇所でそこまで笑った記憶が無い。でも決勝戦で見たいのは、トータルデンボスでもキングコングでもなくてハリセンボンだったりする。南海キャンディーズと一緒で、他にどういうテイストのネタをやるのかなぁって気になる。トータルテンボスもキングコングも大体ネタの方向性が読めるじゃない、事実決勝戦も同じようなネタだったし。ハリセンボンはどういうネタをやったのかなぁ。案外引き出しの数は無いような気もするけど。
・ダイアン
一番時間の使い方がもったいなかったコンビ。大竹まことも言ってたけど、ボケが舞台袖に引っ込んだり出てきたりを3回繰り返してしまった。その移動の時間は、笑いの数は増えないわけなので、純粋にネタの密度が薄くなってしまった。
・サンドウィッチマン
お笑いについては相当詳しい部類に入っていると自負しています。でも、このサンドウィッチマンは全く知りませんでした。立ち位置もほとんど動かず、シチューエションコントの掛け合いだけで笑いの数を積み上げていった。その数が、そのまま点数に繋がった感じ。普通に面白かったですよ。吉本の力関係的にサンドウィッチマンの優勝は難しいかなぁ、とも思ったのですが、優勝できましたね。
総評
今回は、笑いの数が多かったもの勝ち、というある意味分かりやすい戦いでした。フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアルと、ネタの最中から勢いが加速してそのまま優勝という流れが続いていたことを考えれば、正直物足りなさを感じました。ソツが無いけど、ある程度、展開が読めるというか、想定内に納まってしまう笑いというか、そういったコンビが大半でした。M-1対策が練られてきているからだと思いますが、笑いの掛け算が起きるようなコンビが出てこないかなぁ。
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あの「USBあったか手袋」の2008年モデルが出た
- 2007-12-21 (金)
- ハードウェア
・USBあったか手袋 2008年モデル (サンコーレアモノショップ)
冬、PCを触ってて困るのが、手がかじかむこと。指が冷えてきて、キータッチもままならないなんて、書き物商売では致命的な事態なのです。というわけで、冬は手袋を装着してPCに向かうことになりますが、そんな折り、USB接続で温かくなる手袋が発売された、というニュースを聞いたのが2005年でした。
まさかその「USBあったか手袋」の2008年モデルが発売されているなんて!
2005年発売されてたバージョン1をソッコーで買い、続いてバージョン2も買い、と2バージョンのUSBあったか手袋を持っています。正直、バージョン1はひどかった。迷彩模様というオフィスでは絶対に使えないデザインに加え、なべつかみに指先を出す穴がついているようなおよそ非実用的なデザインに、社内から失笑を買いまくっていました。ほんと金返せ、と怒りを禁じえませんでした。
(参考記事)
続くバージョン2は、それらの欠点を見事に解決していました。手袋然としたフツーのデザイン。指先を出すことも覆うことも可能な実用性。バージョン1と比べたら、WiiとViiくらいの差ですよ。
ただやはり欠点があって、USBケーブルで繋がっているため非常に作業がし辛い。ケーブル自体が邪魔くさいのはもちろん、トイレなどに行く際、席を立つときには手袋を外さなくてはならない、温度調整ができないのでしばらくすると暖かくなりすぎてしまう、といった、微妙な使い辛さがあって結局使わなくなってしまいました。
2008年モデルの写真画像を見る限り、ケーブル自体が途中で外れそうですね。しかも温度調整も2段階でできるみたいです。ふむふむ、これは期待できるかも。
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かおりくみこの「お姉さん」性にあらためてハマる
- 2007-12-06 (木)
- 音楽
スカパーの東映チャンネルで、「ビデオ戦士レザリオン」を放送している。東映ロボットアニメというスーパーロボットの系譜を辿りつつも、リアルロボットのテイストの取り入れている作品です。レザリオン以外、パッとしない敵味方のロボットとか、今見るとドタバタテイストがちょっと寒い、レザリオンを動かす言語はBASIC、などの見所(?)がありますが、一番の見所はエンディングテーマです。
かおりくみこの歌う「ハートフルホットライン」がとにかく良い。
かおりくみこの代表作といえば、「The・かぼちゃワイン」のオープニングテーマ「Lはラブリー」だと思うのですが、共通した特徴はやはり優しく包み込むような「お姉さん」性とも言えるでしょう。「ハートフルホットライン」でも、「♪気をつけてー、あなたのことが気がかりー」といった主人公を温かく見守る歌詞が見事に声質にハマっていて、ありえないくらいに感情移入できる仕上がりです。
(ハートフルホットラインの歌詞全文はこちら)
堀江美都子の凛としたヒロイン性も捨て難いのだけども(「ダルタニアスの歌」のように前向きなメッセージ性を帯びた歌はほんと魂を打つ)、かおりくみこの包容力の方が好みかなぁ。
「ハートフルホットライン」「Lはラブリー」に、「宇宙大帝ゴッドシグマ」のEDテーマ「レッド・ブルー・イエロー」を加えて、かおりくみこ珠玉のベスト3といたします。
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ただの芸能人本だと思っていると火傷する、ホームレス中学生
- 2007-11-25 (日)
- 書籍/雑誌
王様のブランチで、現在ベストセラー街道驀進中の「ホームレス中学生」の執筆者、麒麟の田村 裕がインタビューに答えていた。
ちょっとうろ覚えなんだけど、「その印税をどうしますか?」との問いに、「世話になった方々に何らかの形で返していきたい」と答えていた。
優等生的な答えだなぁ、と思ってそのときは軽く受け流していたんだけど、気になって「ホームレス中学生」を読んでみた。読む前は、ネタとしてお馴染みの公園で暮らしていたホームレス話が中心の芸能人本の類で、最後あたりに親兄弟のハートウォーミングな話なんか出てきたりして、まぁ笑ってちょっと泣けるレベルの本だと思ってた。
(この後、ネタバレというか、内容について触れてますので未読の方はご注意ください)
実際、最初の1/3くらいまでは、父親の借金に起因する一家離散の話や公園で寝泊りする「ホームレス」エピソードが綴られているが、これは面白エピソードの類で、たしかに想像を絶するシチュエーションには違いないが「ネタ」の域を脱していない。
この本の真骨頂は、そもそも最愛の母親を亡くし、圧倒的な絶望感・虚無感を抱えたまま生きている少年の姿が、様々な面白エピソードの裏に潜んでいるところにある。なんといっても、田村少年の望みは、人の役に立って死ぬことである。母親の死、そして一家離散という大波が田村少年を人生の漂流者にしてしまったのだ。
食事も満足に食べられないという肉体的な飢餓感だけではなく、母親という最愛の存在を無くしてしまった喪失感、このダブルの満たされぬ想いを抱いて、それでもまっすぐに生きている田村少年の姿はあまりに切ない。
肉体的な飢餓は、周りの人たち(近所の人、友達の親、親戚)の尽力によって何とか回避することができ、また高校の担任との交流によって心にポッカリ空いた穴を塞ぐことができた。王様のブランチで、世話になった人に返したい、という言葉がきれいごとではなく、100%本心なんだろうと信じられる。もしかしたら途方の無い自責の念を抱えて今も生きているかもしれない。
世知辛い世の中において、人間の「情」というものをもう一度信じたくなる本であることは間違いないのだが、この本を通して自分自身の闇と向き合うことになるかもしれない。それほどこの本のテーマは、重く深い。
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