パズルの石原さとみの空回りには理由がある

 初めて「パズル」を見た。
 あからさま過ぎるほど、「トリック」の二番煎じを狙っているが、やはり劣化コピーの域を出ていないように感じる。

 一番痛々しいのは、石原さとみの演技で、見てられないほど空回りしている。ドスが効いていないので、決めるべきところで決められないという、柳沢並みの決定力不足を露呈している。真面目、清楚といった今までのイメージを払拭しようと体当たりで頑張っているのは分かるんだけど、頑張れば頑張るほど空回り。

 もうちょっと力を抜いてもいいんじゃないかな、と思ったりもするけど、「トリック」に及ばない最大の原因は、対等な掛け合いができる相棒がいないことにあると思う。

 石原さとみがボケているのに、いつも一緒にいる3人の男子生徒はツッコミを入れないので(仲間内でコソコソ文句は言っているけど)、ボケが中途半端になってしまっている。男子生徒が強くたしなめてしまうと、石原さとみに逆襲している形になってしまい、絵的にキツく見えてしまうという側面もあるので、なかなか強くツッコめないのだろう。

 ここ数年の推理ドラマを考えてみると、大抵、ヌボーッとしている年上の男性と、年下だけどキリッとした女性のペアが主人公となっている。トリックは言うに及ばず、今放送中の「キミ犯人じゃないよね?」や、時効警察やケータイ刑事シリーズもそうだ。これだと女性が男性にツッコんでも、そんなにキツく見えない。

 ところが今のような配役だと、ヒステリックな先生が理不尽に生徒を怒鳴り散らしているだけ、としか見えない。コメディとして昇華するにはやはり対等な立場でツッコミを入れられる役がひとりほしいところ。あるいは、実はツンデレキャラでしたー、とデレ部分を出していき、今までの性格の悪い振る舞いはツン要素でしたー、みたいな路線変更でもいいと思う。

 このままのキャラ設定で突っ走ってしまうのかどうか、ちょっと気になるところではある。

 

#どうせパズルを名乗るなら、「千葉千波の事件日記」シリーズをやればいいんじゃない?
 脳トレゲーム流行りで、安心して家族で見られるドラマとして人気を博するかもしれない。

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