「小さな王様と約束の国 FFCC」の中毒性の高さが半端ない

 3月25日、Wiiウェアの提供が開始された。Wiiウェアは、店頭でパッケージ販売されているゲームではなくて、ネット経由でWiiにダウンロードしてプレイするゲームの総称だ。

 今までも、Wiiはバーチャルコンソール として、スーファミ、メガドライブといったレトロゲームがダウンロード提供してきた。僕も、ベアナックル、コラムス、マリオカート64などなど、10種類近くのゲームをダウンロードしている。

 んで、Wiiウェアはバーチャルコンソールと異なり、Wiiオリジナルのゲームである。価格も500~1,500円とお手頃。第1弾として9種類のゲームが提供されたが、中でも注目していたのは、「もじぴったんWii」「Dr.MARIO&細菌撲滅」、そして「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」(小さな王様と約束の国 FFCC)の3つ。

 まずはWiiウェアはどんなものやろね、と、「小さな王様と約束の国 FFCC」をダウンロードしてみたが、このゲームはヤバい。1,500円のゲームなんで正直期待していなかったけど、値段以上の魅力を持っていた。

 「小さな王様と約束の国 FFCC」は、国造りRPGと銘打たれている。王様となって国を育てていくので、シムシティ系のシミュレーションかと思いきや、楽しみのベクトルはちょっと異なる。

 プレーヤーは3Dの王国内を駆け回って家や店を建てていくのだが、それらを建てるためには精霊石が必要となってくる。この精霊石は王国外のダンジョンなどにあるので、国民から冒険者を募って王様の代わりに採りに行ってもらう。しかし国外はモンスターが徘徊しているので、冒険者にはレベルを上げてもらったり、装備を強化してもらいながら、ダンジョンの攻略にあたってもらう。

 家が建てれば人口も増えるので税収もその分増える。そのお金を武器や防具の研究開発に投資して、さらに強力な武具を冒険者は揃えることができるという寸法だ。

 王様にできることは、建物を建てる、指令(おふれ)を出す、投資する、国民に話しかける、の4つである。これらの行為は全て他の行為に影響してくるので、どれも疎かにすることはできない。

 どの辺に中毒性があるかというと、まずプレイ時間が短いこと。朝に前日の報告(冒険の成果や税収など)を聞き、それからおふれを出す(どこどこのダンジョンを探索してきて、とか)と、その後は国内をウロウロして、建物を建てたり、店によって投資したり、国民に話しかけたり、なんてことをしてるとアッという間に1日は終わる。王国の1日は5分程度で終わってしまい、そこで自動セーブされ次の朝を迎える。

 自動セーブがされたところでゲームを終えればいいのだが、すぐに次の日の朝が来て、前日の報告を聞いてしまうと、そのままプレイを続行してしまうことになる。止め時が非常に難しく、あと1日だけ、あと1日だけ、とプレイしてしまうのだ。

 そして中毒性が高い原因ふたつめ。国の発展が、100%冒険者頼みであるということ。
 国を発展させるためには国外のダンジョンの攻略が不可欠だ。家を建てるためには冒険者が持ち帰る精霊石が必要だし、あるダンジョンを攻略すると新たな施設が建てられるようになる、といった縛りも存在する。

 冒険者には頑張ってもらいたいところなんだけど、こちらが思うように動いてくれないのがほんと歯がゆい。「どこどこのダンジョンに行って来て」とおふれを出すと、それが国内の掲示板に貼りだされる。そこに冒険者がワラワラと4、5人集まってきて、「あーそのダンジョン、俺が行きたいっすー」みたいに名乗り出るので、その冒険者達に「んじゃ、よろしくー」と声をかけて送り出すシステムなのだ。

 問題は、そのおふれにマッチしていない冒険者が普通にやってくることにある。そのダンジョンは武器耐性が強いモンスターがいるので、黒魔道士を行かせたい、と考えているのに、肝心の黒魔道士がやって来ないで、バリバリの戦士がノコノコとやって来たりする。「おまえらの武器じゃ歯が立たんと言ってるだろがー」というこちらの想いとは裏腹に、「俺、行きたいっすー」。
 勝手にしろ!とばかりに派遣すると、案の定、ボコボコにやられて帰ってくる。はぁ。

 白魔法学院が建てられることになったので、「白魔道士にジョブチェンジしたい人はいない?」とおふれを出してみる。実は、白魔道士の能力を左右する「精神」パラメータが高い女の子がいたので、彼女を白魔道士にジョブチェンジさせようとすでに決めていた。しかしそこに表れたのは、バリバリの戦士。またおまえか。おまえの精神のパラメータは激低だろーが!という想いとは裏腹に「俺、白魔道士にジョブチェンジしたいっすー」「却下」
 はぁ。

 こんな具合に、なかなか思うように冒険者達が動いてくれない。ダンジョンで拾ってきたと思われる精神アップアイテムを戦士が身に付けてたりすると、「そのアイテムは白魔道士に譲ってやれよー」なんて悶絶することになる。

 このダンジョンに、××と○○を派遣する、って細かい指示を出すことができないので、おふれに誰が反応するのかは神のみぞ知る、という感じでゲームは進む。今日は、ベストメンバーが揃わなかったけど、明日はベストメンバーが揃うかも?という期待を抱くことになるので、延々とプレイすることになる。

 そーこうしている内に、ちょびっとづつ強くなった冒険者達が、ダンジョンを攻略してくるとほんと嬉しくなってくる。そして更なるダンジョンが表れて、また悶絶する日々が続くのである。

 「だーかーらー、白魔道士と黒魔道士だけでパーティを組むな、と言っているだろーがー」
 「おまえは、最近登用されたばかりのぺーぺーな冒険者のくせに、なぜハイレベルのダンジョンに挑もうとするのかー」
 「やる気がでない、っておまえは昨日もそう言って休息を取ったばかりじゃないかー」

 小さな王様の気苦労はエンドレスで続くのであった。

追記:スクエニ、Wiiウェア「小さな王様と約束の国 FFCC」追加コンテンツ配信開始。王様やチャイムの新たな衣裳など
 えーまじで?!。他の種族が住めるようになるのは惹かれる(デフォルトでは人間だけ)。しかも絶妙な価格設定。これは買ってしまいそう。

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