ブロガーのための取材テクニック

現在のブログは、批評・分析系ブログと日記系ブログが大半を占めています。一方、あまり存在しないのが、取材系の記事。取材記事は、取材時間はかかるわ、記事をまとめるのにも時間がかかるわ、でなかなか骨が折れるのですが、「取材を通して人脈ができる」「オリジナリティ溢れる記事が書ける」とというメリットがあります。

批評・分析や日記は、外に出なくても書けるのに比べて、取材記事は実際にそこに出かけていかなくてはいけません(メール取材や電話取材というテが無いわけじゃないけど)。人に取材をする場合などは原稿の確認もお願いしなくてはなりませんし、かなり手間がかかります。数が少ないのも仕方がないのですが、だからこそ、独自性が出せるのです。

●インタビューの準備

インタビューする場合、まずインタビューイ(取材対象となる人)にコンタクトをとります。企画意図と企画内容、希望日時と大体の所要時間を伝えます。ブログをやっているならば、もちろんブログのURLを伝え、こういうブログを運営しています、ということを知らせます。このときに、読者層やPVなどブログの媒体データも同時に伝えます。 それで先方の同意を得られれば、取材ということになるのですが、その前にやっておかなくてはいけないことがいくつかあります。

まずインタビューイに対して、あらかじめ質問内容を伝えます。これこれこういうことを伺います、と事前に告知しておくのです。これにより、インタビューイに心の準備をしてもらいます。もしかしたらそれに関連した資料なども用意してくれるかもしれません。心の準備ができていないところに唐突に質問したからといって、深い回答は得られません。

取材は生き物ですからあらかじめ想定していた取材内容から脱線する場合もありますが、これはこれでOKです。こーいうときはインタビューイから生きた言葉がバンバン出ているはずですからきっと面白い取材記事になるでしょう。とはいえ、全然盛り上がらないこともありますので、保険的な意味として、事前に取材内容を伝えておきましょう。

また取材前にやっておかなくてはいけないことは、インタビューイのリサーチです。著者があれば、もちろん全て目を通しておきます。インタビューイに関連するWebサイトも全てチェックしておきます。

これはインタビューイのキャラクターを深く理解しておくという以上に、既知の情報と重複しない情報を引き出すためです。先入観無しにインタビューをしたい!という人もいるでしょうが、せっかくインタビューしたのに、今までに別のところで語っている内容とカブって
しまえば、何の意味もありません。

「(出典を出して)この時点では、××のような意見をお持ちでしたが、現時点でも同じ考えですか?」という質問も、あらかじめリサーチしていればこそできる質問です。ここで、「今はちょっと考えが変わって、、、」みたいな話が引き出せれば、以前のインタビューと差別化が図れて、もう文句無しです。

インタビューの最中で話が途切れることがあったとしても、事前のリサーチによってインタビューイのことを熟知していれば、すぐに他のネタをふることができます。というわけで、事前のリサーチは必ずやっておきましょう。取材のときに話すネタが無くなってあたふたしなくて済みます。

●インタビューの7つ道具

私がインタビューの際に持っていくモノは、

・ボイスレコーダー
・筆記用具
・資料(事前に送っておいた質問項目や、会社概要)
・カメラ(※事前に写真をとってもいいかどうかは確認しておく)
・インタビューイの著書(あれば)

です。7つもありませんでした。

その中でもこれが無いと絶対に困るのは、ボイスレコーダーです。全ての記録が残るという利点はやはり大きいです。どういうことを喋ったかということは大体覚えていますが、細かいニュアンスまでは記憶が曖昧なときがあります。こういうときにはその箇所と前後を聞き込みます。

メモは一応取りますが、ほとんど単語の羅列です。話に出た印象的な単語をぽんぽんと書き連ねていきます。必要があればそれらを矢印で結んだりする程度で、書いたことをそのままメモとして残していきません。メモに集中してしまうと、会話が止まってしまいますし、そもそもボイスレコーダーがあれば、そんな詳細にメモを取る必要はないはずです。ただし、インタビューイが言ったことで、理解できなかったり、疑問に思ったことはちゃんと書きとめておきます。それはタイミングを見て、質問として投げかけます。

またメモの単語の羅列は、記憶を呼び起こす呼び水になります。あとで読み返してこーいう流れだったなぁ、と一目瞭然なのです。ボイスレコーダーがあるから、それを聞けばいいじゃん、思われた方もいるでしょうが、1時間録音した音声をまた1時間聞くのは馬鹿げた話です。

瑣末なことですが、電池の残量は事前に確認しましょう。取材の途中でボイスレコーダーが止まってしまって、青くなった経験があります。あのときはほんと焦った。

●インタビューその後

インタビューが終われば、それを記事にまとめます。対話形式でまとめるのか、インタビューイが語った形にするのか、インタビュアの記事の中にインタビューイのコメントが挿入される形式にするのか、それはケースバイケースです。

対話形式だとライブ感は伝わるものの、話し言葉が多くなり、内容が希薄になりがちとか、インタビューイが語った形だとかなり多くのことを語ってもらわないと文量的に足りなくなったり、といったメリット・デメリットがあります。そして記事にしたら、インタビューイに確認をしてもらい、OKが出れば、それを公開します。もちろん公開したことを伝えることを忘れずに。

2009年8月29日追記:取材記事の有効性について下記記事に詳しく触れられています。下記記事を読んでインタビューにチャレンジしたくなった方は↑の記事も参考にしてみてください。
良質なコンテンツと良質なリンクを1度に手に入れる方法 (海外SEO情報ブログ)

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