カテゴリー : 雑記

棟梁が語った、職人にとって本当に大切なコト

僕が畳職人だったことは、過去に述べてきた通りだが、あれはまだ僕がぺーぺーのルーキーだった頃。仕事はまだまだ半人前だったけど、人並み以上の手間と時間を費やして、一生懸命丁寧に畳を縫っていた。

その様子を見た知り合いの大工の棟梁はこう言った。
「丁寧な仕事もいいが、もっとスピードアップしなきゃ」

丁寧な仕事が、職人にとって最重要命題だと信じて疑わなかったその当時の僕は、棟梁に噛みついた。

僕:スピードアップすると、仕事が雑になるじゃないですか!!
棟梁:しかしなぁ、チンタラチンタラやってたら飯は食っていけんぞ
僕:じゃあ雑な仕事をしろって言うんですか?!
棟梁:違う違う。丁寧な仕事をするのは大前提。職人にとって当たり前。でも時間をかけて丁寧に仕上げるのは素人でもできる。それを仕事の質を下げることなく、スピードアップを目指すのが職人だ。

目からウロコが落ちるというのは、こーいう状態を言うのだろう。
職人とは、良い仕事をすることが最終目標ではないのだ。腕を磨くことなど、職人となった以上、当たり前の義務に過ぎない。仕事の質を維持しつつ、極力時間をかけない、この相反する命題を高いレベルで両立させるべく精進するのが、職人の本分なのだ。それに気付いたとき、職人道の奥深さを垣間見たよーな気がした。

良い物を作りたい、良い物を作ることにこだわりたい、というのは職人の「サガ」だと思うのだが、一方でそれは仕事であるという意識も持っていなければならない。僕も職人気質なので、多少時間がかかっても良い物を納めればいいんだろう、という考えが頭をもたげてくるが、そのときにはこのエピソードをいつも思い出すようにしている。

「イーバンク銀行ATM手数料の有料化に反対する市民の会」は巧妙なアフィリエイトサイト

・イーバンク銀行ATM手数料の有料化に反対する市民の会
 http://kuropanda.rojo.jp/main_menu/ebank/index.htm

 「イーバンク銀行ATM手数料の有料化に反対する市民の会」なるものがある。団体のようだが団体ではなく、個人運営のサイトである。もっともらしく、有料化に伴う問題点が挙げられているが、イーバンク自体に暗雲がたちこめている状況で、あーだこーだ言っても仕方が無いだろう。無い袖は振れないのである。

 不満があるのなら、銀行を乗り換えればいいだけの話で(相当めんどくさい作業が伴うけど)、ではこのサイトの存在意義はどこにあるのだろうか?と思ったら、このサイトは市民運動の皮を被ったアフィリエイトサイトだった。

 文中に意味不明な文脈でちょくちょくアフィリエイトリンクが挿入されていて、極めつけはページ末の、「イーバンクATM手数料有料化反対署名の郵送費・印刷代は広告収入から成り立っています。ぜひ、上記のバナーよりスポンサーサイトを閲覧・ご利用ください!(管理人より)」の一文。

 うまいことを考えるなぁ、と思った。タイムリーな話題で注目を集め、なおかつ義憤にかられた人達の「善意」のクリックもゲット。ページの精読率も相当高そうだ。なるほどアフィリエイトにはこういうアプローチがあるのかと膝を打った次第。

 本気でこういう市民運動をしたいのであれば、代表者の氏名はしっかりと明示するべきだし、金の流れも出来うる限り公開しなければならない。

 もしアフィリエイトでの収入が運動資金になっているというのであれば、収支は報告すべきだろう。そうしなければ、義憤に駆られた人達を食いものにしたというそしりは免れない。このサイトを通じて利益が発生した場合、それは協力者に還元されるのか?

 とはいえ、乗せられる人は多そうだ。

離れて分かる日本の良さ

英国から帰ってきて5年経った。英国はおろか、海外旅行にすら行ったことなかった僕が、英国に旅立ったのは、2001年10月のこと。途中、妹の結婚式に出席するために一ヶ月ほどの短期帰国をしたが、ほぼ一年英国に住んだ。半年オックスフォード、半年ロンドンに滞在し得がたい経験を積ませてもらった。

あらためて振り返ってみると、よくまぁ一年も暮らせたな、と思う。英語をビシバシ駆使しつつ、ね。
「駆使」なーんて言葉を使うとカッコよく聞こえるが、実際、使わざるを得ない状況なんだからしょうがない。「英単語知らないし~」「恥ずかしいし~」なんて四の五の言ってたら、暮らしていけない。

じゃあ、英語ペラペラなのか?と聞かれれば、自信を持って首を横に振る。
ぶっちゃけ、話せない。
英語を母国語としない外人、たとえば、韓国人やスペイン人相手ならば、力技で強引に会話をすることができるが、英国人相手だと、かなり厳しい。

そもそも、渡英の主目的は、「英語を全く知らない状態で、英語圏に飛び込んだとしても、数ヶ月経ったある日突然、相手が何を言ってるのか、なんとなく分かる状態になる、という風聞を実体験を通して、確認してみる」ことであった。

英語に何の素養も下準備も無い状態で、話せるようになるものなのか?
僕は、英語とはまーったく関係ない人生を送ってきた。学校で習っただけである。学生時代に英語が得意だったわけでもなく、興味があったわけでもない。加えていえば、洋楽も聞かない。そんな人間が、英語を話せるようになるものなのか?

答えは「否」だ。
さっきも書いたように、英国人の言ってることもよく聞き取れないし、言いたいことの半分も伝えることはできない。

でも「困らない」。
なんとかなるものだ。たとえ、何を言っているか分からなくても、表情で感情は掴めるし、相手がどーしても伝えとうと思ってるなら、何回も言い直してくれる。(「じゃあ、もういいよ。。」とガッカリされることもあるけど)
でも、伝えよう、理解しようという「意思」は大切だからね。

あと、日本を外から見れた、というのは大きい。この経験を積むだけでも、海外に出る意義は大きいと思う。

日本にいると、諸外国が凄いような錯覚に陥る。隣りの芝生は青く見えるって言うしね。他国の悪い情報はあんまり入ってこないし。
曰く、ゴミの分別では、ドイツが進んでいる。
曰く、国営企業の民営化は、ニュージーランドが進んでいる。
曰く、英国は、社会保障が整っている。

あぁ、他の諸外国はなんて進んでいるんだ、日本はダメダメじゃーん。
、、、なーんて、思ってはいけない。
たとえば、英国の社会保障が整っているかどーかなんて、恩恵を受けていなかったので、知る由もないが、ゴミの分別にかけては、日本よりはるかに遅れている。燃えるゴミも燃えないゴミもいっしょくたに捨てているし(もちろん分別化が進んでいる地域もあるけど)。

英国の路上には、ゴミ箱が数十m間隔で置かれてたりするけど、これも裏を返せば、ゴミ箱がなければみんなポンポン道端にゴミを捨てるってことでもある。公共道徳はかなり低い。英国人自身が、自国民のマナーの悪さを嘆いている、というアンケート結果もあるくらいだ。立ちション防止のためにロンドンでは最寄の公衆トイレを教えてくれる携帯サービスを始めたようだし

あと故障多いなぁ。地下鉄に向かうエスカレーターが修理中ってのはちょっちゅうだし、住宅についている給湯器が壊れたってのもよく聞く話だ。英国でニンテンドーゲームキューブを買ったときは、保証をつけるよーにと店員のおばちゃんに30分にわたって説得を受けた。いや必要ないよ、というと、別の店員がやってきてさらに説得された。機械は壊れるもの、という概念が徹底しているのだろう。
英国滞在中に、携帯電話は二回壊れたし、チャリのペダルが突然もげたこともあった。
それに比べたら、日本製品(中身は中国製ってことが多いけど)の優秀さはどーよ。機械が壊れるものって認識は薄いでしょ?

他の国の良い所ばかりを見て、やっぱ日本って遅れているよなぁなんて、卑下しがちだけど、相対的にみて良い国だと思いますよ、本当に。たしかに他国の方が優れている点はたくさんあるけど、日本だってそれなりに美点は多い。盲目的に外国のモノを受け入れるのではなくて、日本の良さは守っていきたい

この世に完全無欠なパラダイスはない。
どの国だって、色んな問題を抱えている。

たしかに今の日本はパラダイスじゃなくて、腹が立つことも多いけど、でも、でも、まんざらじゃないぞー!!

アルゴンプラズマ手術で花粉症(&犬の毛アレルギー)対策

 先日、妻の実家にいったときに、おそらく愛犬の毛だと思うが、ひどいアレルギー症状が出て1日の間にティッシュペーパー1箱を消費するくらいの鼻水とくしゃみに苦しめられた。年始にもまたお邪魔することになるし、その日のことを考えると憂鬱になってくる。
 そこで、2年前に花粉症治療のために受けた「アルゴンプラズマ手術」をまた受けようかなぁと思った。アルゴンプラズマ手術は、アルゴンガスを使って鼻の粘膜を焼く手術です。

・アルゴンプラズマ手術
http://yabejibika.com/apc.html(やべ耳鼻咽喉科)

 花粉に反応してしまう鼻の粘膜部分を焼き固めることで、花粉に反応しにくくするアルゴンプラズマ手術を2年前に受けましたが、鼻の粘膜は1~2年くらいで再生してしまうので、1~2年おきに手術をし直す必要があります。
 というわけで、僕の鼻の粘膜は高感度に花粉をキャッチする体質に戻っているわけなのです。

手術を受けてみようかなぁ、と思っている人にとって、気になるポイントを挙げてみます。参考にしてください。

(1)手術自体は5~10分くらい。事前の局部麻酔(麻酔薬を染み込ませたガーゼを鼻に詰める)が1時間程度ですので、その他諸々いれても、手術時間は、全部で1時間半程度。
(2)鼻に細い管を入れて、そこからプラズマを放出し粘膜を焼きます。
(3)術中の痛みはほとんどありませんが、たまにズキンと痛むこともあります。猛烈に痛いわけではありません。
(4)費用は、保険が適用されて、1万円弱くらい。
(5)術後の定期的な通院は必要ありません。
(6)術後、傷が固まるまでの1週間くらいは、ひどい鼻づまりや鼻水に悩まされる。
(7)鼻水鼻づまりは完治ではないものの、かなり改善された気がする。ちょっとグズグズするなぁという感じ。くしゃみもほとんどしなくなった。
(8)嗅覚には支障は無い。
(9)目にはやっぱり「クル」。(アルゴンプラズマ手術は、目の花粉症に対しては効果は無い)

 正直、手術自体は大したことありませんでしたが、その後の1週間は重度の花粉症状態におちいり、鼻水は絶えずポタポタと流れ落ちる、鼻づまりで夜も眠れない、と地獄のような日々でした。焼いた部分がかさぶたになって取れるまでこの状態は続きます。鼻を強くかむとせっかくできていたかさぶたがはげてしまいますので、鼻を満足にかむこともできませんでした。

 ただかさぶたが取れた後はすっかり元の生活に戻りました。そして、症状は軽減しました(と思う)が、花粉の飛散量が多い日はやはり、術前と変わらないほど、鼻水・鼻づまりに悩まされましたので、花粉症が治るというよりは、花粉に対する反応を鈍くする手術と言った方が 正確かもしれません。実際、僕も薬と併用していますから。

 じゃあ2年経ったからまた受けようかなぁ、とはなかなか思えなかったりします。花粉が多いときにはやはり花粉症が発症しますし、(9)で挙げたように「目がかゆくなる」ことにアルゴンプラズマ手術は効果が無いので。手術受けても、どうせ花粉症の症状が出るんだから、もういいやと諦めの心境です。

 ただ動物の毛アレルギーなどにも効果的に効きそうな気がしますので、そのために受けてみようかなぁ。

Choixの中の人がはてなで質問してる(ガチ?釣り?騙り?)

 http://q.hatena.ne.jp/1195689770

http://www.choix.jp/の中の人です。サイトをリニューアルしようとしています。

サイトへの書き込みが少なくWEB1.0以下の状態になっています。
改良しようとしているのですが、ユーザの書き込みが少ないことを前提に改良しようとしています。
このままでは時代に逆行してしまいそうです。

自分は書き込み数を増やすことで、ユーザ数をもっと増やしたいと考えているのですが、
会社のほかの人を説得できていない状態です。
多くの人から客観的な意見を言ってもらえれば説得できるような気がするのですが…。
あるいは「WEB2.0方向をあきらめろ」という説得的な意見があれば自分も納得できると思うのですが。

もっとこうしたらいいとか問題点→改善方法の順で教えていただけないでしょうか?
一ユーザとしての単なる感想や個人的な意見でもかまいません。

 Choixの中の人がはてなで質問しているんですが、その質問者「Iridium」のプロフィール欄を見ると、「東京在住、美大出身、現在無職の元プログラマー。仕事募集中」とあって、ん?と思った。

 なんだろ。Choixの運営を一部委託されている人なのか、それともただ中の人を騙っているだけなのか、寄せられた改善案をChoixにもっていきたいのか(さすがにそれは穿ち過ぎか)。この質問がChoixの統一見解なのか、この人が勝手にやっているだけなのか、そういうスタンスを明らかにしないと、下手するとChoixのブランディングにまで被害が及ぶ話ですよ。意思統一できていないのかな。

 どちらにしろ、みんなすごく丁寧に回答を寄せてますね。進展を見守りたいと思います。

リニアール?リニューアル?

・ごあいさつ
 http://www.data-max.co.jp/company/comment/comment_index.html(NET-IB)

 上記のページでは、おそらくサイトリニューアルに関しての挨拶文だと思うのです。なぜ「思う」という曖昧な表現をしているかといえば、そのページでは「リニューアル」ではなく、「リニアール」という言葉が使われているから。

 文脈から、おそらくリニューアルの意味合いで「リニアール」が使われているのではないか、と思うわけで、実際は違っているかもしれません。なにしろ、ページ全体に渡って、力の限り「リニアール」が使われているので、リニューアルと間違えたレベルには思えないのです。もしかしたら「Renewal」の本来の発音が「リニアール」かもしれませんし、フランス語読みで「リニアール」というのかもしれません。

 ちなみに、「media」という単語の本来的な発音は「ミディア」です。日本では「メディア」と発音されていますけどね。英国に留学しているときに、日本では「メディア」と発音することに対して怒っている日本人に会ったことがあります。ちゃんと「ミディア」と言うべきとの信念の下に、日本語で話すときも「ミディア」と言ってました。「メディアでいいじゃん、ミディアなんて逆に分かりづらいよ」とはさすがに言えませんでしたが。

 日本発祥のカラオケを、外国人は「カリオーケ」「カリオーキ」と発音しますが、じゃあそういう外国人にも日本語の発音を徹底させるんですか?

 話がそれました。リニアールの話です。まぁ、高い確率でこの方が勘違いしているのだと思います。同時にチェックする人間はいなかったのか?とも。もし正しい発音がこれで、あえてこの表記にしているということだったら、そういう独りよがりのこだわりは、本人以外にはどうでもよくて、分かりにくくしているだけですよ、と思います。

#追記(2007年12月30日)
 リニューアルに統一されていました。普通に間違っていただけの模様。

世田谷区では粗大ゴミを持ち込むと無料で処理してくれる

2009年8月29日追記:無料で粗大ゴミを引き取ってくれるサービスは終了しているようです。ただしゴミの持ち込み自体は有料で受け付けていて、処分料は通常の粗大ゴミの処分料の半額程度だそうです。詳しくは下記ページ参照のこと。

世田谷区 粗大ごみの持ち込みについて

—————-原文はここから——————-

・世田谷区 粗大ごみを持ち込むことのできる仕組みの試行

http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00009934.html

世田谷区では、ある場所に粗大ゴミを持っていくと無料で引き取ってくれるサービスを実施しています。(実験的な取り組みなので、急に中止されるかもしれません)

具体的な手続きは、

1:電話する

2:氏名、住所、持っていく日(土日のみ)と捨てるもの(10個以内)を伝える

3:当日の時間内に所定の場所(環八沿い、世田谷区船橋)に持っていく

ということなので、簡単です。

今回粗大ゴミに出したのは、インクジェットプリンター2台と湯沸かし器、すのこの4つ。

その集積場に行くと、誘導員のおっちゃんに促され、駐車場みたいなところに停車します。

そこで別のおっちゃんに氏名の確認(基本的に連絡をした人と同一でなければならない)を行なうと台車を転がして3番目のおっちゃん登場。その台車にプリンターなどを置いて、こちらの作業は完了。

多少の力仕事を覚悟してたのですが、そんなこともなく5分くらいで終わり、誘導員のおっちゃんに誘導され集積場を後にしました。

そのまま粗大ゴミで出せば、おそらく2000~3000円くらいはかかっていると思いますが、それが無料。もっとも今回はレンタカーを借りたので逆に損をしているのですが、マイカーを持っている人ならお得なサービスと言えるでしょう。なお、エアコン、ブラウン管式テレビ、冷蔵庫(冷凍庫)、洗濯機、パソコン等は出せません。

蛇足ながら、このサービスは世田谷区在住者だけです。

ずさんな統計データに振り回されない

・Eストアー調査 「グーグルな人、ヤフーな人」  第1弾 “友達”何人いる? 「グーグルな人」の10人に1人は“友達いない” その数「ヤフーな人」の2倍以上!
 http://v.japan.cnet.com/news/release/story/0,2000067550,00024239p,00.htm(CNET Japan)
・主婦や事務職はYahoo! JAPANを、経営者はGoogleを使う/検索サービスの利用に関する調査
 http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/11/20/2236(Web担当者Forum)

 仕事柄、ネットでのニュースをこまめにチェックしているのですが、たまに「ん?」と首を傾げたくなるニュースに行き当たります。時期を同じくして、Yahoo!とGoogleのユーザー属性に関するニュースを目にしたのですが、Eストアーのデータの杜撰さはありえないレベルですね。Eストアーの調査では、

【Q:あなたにとって、仲良しの「友達」は何人いますか?】
上記質問について「0人」と答えた「ヤフーな人」は4.4%、「グーグルな人」は9.8%となりました。 また、「20人以上」と答えた「ヤフーな人」は2.0%だったのに対し、「グーグルな人」は0%でした。

 と言う結果になったので、「グーグルな人の10人に1人は友達いない」という結論に持っていってます。キャッチーなこと言いたいだけなんじゃないの?って邪推する気持ちを押さえて、もうちょいチマチマと突っ込んでみます。

 まず「調査対象者:全国の12歳以上の男女412名」とありますがその内訳を明らかにしていないので、「ヤフーな人」が若年層と年配者ばかりで、「グーグルな人」がビジネスマンばかり、ということだって充分に 有り得る訳です。「Web担当者Forum」の記事では、「主婦や事務職はYahoo! JAPANを、経営者はGoogleを使う」という傾向が出ているらしいですし、回答者の属性を明らかにすることなく同列で語っても仕方の無いことです。

 属性が偏っていれば違えば答えも変わってきます。「あなたにとって、仲良しの「友達」は何人いますか?」という設問に対して、ビジネスマンと小学生では「仲良しの友達」の捉え方が異なってくるはずです。回答者によって捉え方が変わってくる設問はやはり調査の信憑性に欠けます。
 ネタとしては面白いですが、釣られないように注意しましょう

・「モバゲータウン」利用者が「GREE」超える【第30回:モバイル調査】
 http://japan.internet.com/allnet/20071120/5.html(japan.internet.com)

 もいっこ、「ん?」と思った調査。「モバゲータウン利用者がGREE超える」っていまさら?って思ったら調査対象が「10代3.23%」ということでなるほどと合点がいった。モバゲータウンと言えば、ユーザーはほとんど10代、いってもまぁ20代前半までという偏った属性を持っている。なのに、10代の回答者が3%そこそこでは、モバゲーの勢いはデータに表れにくいでしょうね。

追記(11月27日)

・ヤフーユーザーはグーグルユーザーより若く、しかも既婚者が多い?
 http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20361860,00.htm(CNET Japan)

Yahoo! 検索ユーザーの方がグーグルユーザーよりも若く、そして既婚率が高い–このような傾向がEストアーの調査で明らかになった。同社は先週にも、ヤフーユーザーとグーグルユーザーの友達の数を比較するユニークな調査結果を発表したばかりだ。今回はその「ヤフーな人、グーグルな人」調査の第2弾となる。

 これは記事内容がおかしい。「発表したばかりだ」どころか、これは明らかに第1弾のときのデータを流用しただけでしょうよ。
 第1弾のときは、こういったユーザー属性を隠した上で、Googleユーザーは友達が少ない、って言ってたわけで、このデータを見るとたしかに、先に述べた通り偏った結果が出て然るべきのユーザー属性になっている。だって20代以下のユーザー数なんて、Yahoo!はGoogleの倍ですよ。友達の数も変わってくるわ、そりゃ。

 本来であればこういったユーザー属性を明らかにした上で、比較しなくてはいけないはずなのに、そういった必須情報は隠して、あろうことか、別データのごとく見せかけて発表しているわけです。悪質極まりない。やり方が姑息。呆れてモノが言えないですよ。

空気を読めない(KY)、は華麗な先祖帰り

・場の空気
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%B4%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97(Wikipedia)

 新語・流行語大賞にノミネートされた「KY」(空気読め、空気読めないの略)
 結局のところ、日本人の悪癖として忌み嫌われた「本音と建前」が現在に蘇っただけじゃないですか。空気を読むとはつまるところ、建前に隠された本音をそれとなく察する、ということに他ならない。

 やれ個性の時代だとか、グローバリゼーションがどうのこうの言っても、本質のところは何も変わっていないということでしょう。しかも若者が普通に使っているということで(ほんとに?)、日本人体質は脈々と受け継がれているということですね。もちろんこれは本音と建前を使い分けることが悪いというわけではなくて、海外ではその「何も言わなくても心情を察する」というのは、美点ではなく単なる引っ込み思案だと思われますよ。ご注意あれ。

 色々と調べていたら、Wikipediaに「場の空気」という項目がありましたので併せてご紹介しておきます。ほんと、こーいうのは誰が追加するんでしょうね。無駄に充実してるけどさ。

他人とは思えない、The Simple Dollar の中の人

「のるか、そるか」転職にまつわる不安と希望の一事例
http://lifehacking.jp/2007/11/making-tough-decisions/ (Lifehacking.jp)

 現在の今の自分の状況と極めて似ている、と思われる人のブログを紹介した記事です。抱えている悩みがまんま自分と同じなので、とても他人と思えない。というか、悩むポイントはやはり同じなんだなぁ。

「普通の人のためのファイナンシャル・アドバイス」をテーマとしたブログ、The Simple Dollar の著者が、まさにいまこうした決断の瞬間にいます。彼は現在勤めている会社を辞めて、The Simple Dollar を含めた複数の著作業へとシフトすべきかどうか、ぎりぎりの選択をしようとしています。

 僕自身も、会社を辞めようと考えていて、会社にはすでにその旨を伝えています。そして、できれば文筆業だけで生活したいとの希望を持っています。今の会社にいて、自社で発行している雑誌の編集長業の傍ら、3作の著書と1冊の連載誌、あとはCNETへの寄稿を手がけているわけですが、果たしてフリーになってその実績でやっていけるのか否か、という不安はあります。

 以前、あるイベントで、アキバblogの管理人の方のお話を聞く機会がありました。そのときに、(お金をもらって記事を書くことの是非についての答え、という文脈で)「自分が好きなことを書きたい(のでお金をもらって記事を書くことはしない)」と答えていたのを痛烈に覚えています。

 「好きなことや興味のあることを大人のしがらみ無しで書いて、それで生活できる」というのが、今現在僕が望んでいる最高のライフスタイルなわけです。それを実践しているアキバblogの人はカッコいいな、と純粋に感じました。自分ひとりなら、そういった賭けに出られるのですが、子供はいないものの妻がいるとそうはいきません。The Simple Dollarの人も「収入そのものが不安定になる危険性がある」を転職の懸念材料にあげていますが、本当に頭の痛い問題です。

 今後、数ヶ月のうちで答えを出さなくてはいけません。さぁどうしたものか。