「新s(あらたにす)」がどうしても許せない

 日経、朝日、読売の3紙を読み比べることができる「新s(あらたにす)」が今日オープンしました。ここにきての、「news」→「新s」→「あらたにす」、というダジャレネーミングもネタとして美味しくいただきました。(「あらたにす」は、「新しくする」の古語という意味もあるそうですが)

 <meta>タグの設定が甘くて、というか<Description>と<Keywords>の設定が全くなされていなくて、その旧態依然っぷりに憤っているブログもありましたが、僕は別に気にならなかったですよ。

 いわゆる、僕はインターネット業界人だけど、大事なのはコンテンツであって<meta>タグは刺身のつまにしか過ぎませんから。刺身はつま無しでも成立しますが、つまは単体では成立しません。刺身が美味しければつまが無かったことなど帳消しになってしまいます。使うのは、あくまでもネットユーザーであり、検索エンジンではないので、<meta>タグがダメダメだろうが、中身がしっかりしていれば別に問題は無いと思います。

 じゃあ中身がしっかりしているのか、といえばもうこれは論外。3紙を読み比べる、というコンセプトの意味が分からない。3紙並べられたところで、そこに何のバリューが発生すると思っているのでしょうか。 新聞業界的には斬新な試みなんでしょうけど、色んなサイトで既存メディアの論調・主義主張の比較検証なんて今までさんざんやられてきているわけです。

 ま、いいや、僕がWebライターとして「あらたにす」を許せないのは、最高に読みにくいところ。 実際に僕がモニターで見ている画面が下記の画像です。このブログの横幅に納まらなかったので、左の方はカットしていますが、リサイズはしていません。



 サイトも右上に文字サイズを3段階に変更できるのですが、これで最大です。Webでの文字組みとしては最悪の部類で、いかにも、紙面をそのままWebにあげました、という態です。

 モニターは紙に比べて目に負担がかかるので、文字の大きさや間隔に気をつけなければいけません。また数行おきに空行を挟むというのももはや常識と言っていい。 ちなみに全体像が下記の画像。(元画像の40%に縮小しています)



 なんですか?この読みにくさは!

 Webで3紙の読み比べができるというのであれば、新聞のルールを持ち込むのではなく、あくまでもWebを意識した構成にすべきではないでしょうか。この椅子にふんぞりかえっている人達は、「新聞業界も変わろうとしているんですよ。読者に歩み寄っているんですよ」というポーズをつけたいだけで本当に読者のためを考えているとは到底思えない。それくらいこの読みにくさは異常。

1日当たりの想定ページビュー(PV)は400万。運営費用は年間数億円を想定しており、広告収入でまかなう計画だ。「新聞サイトに比べるとPVは少ないが、ページ滞在時間が長くなるとみている。滞在時間を指標に媒体価値を評価してもらえるようにし、3年目に収支トントンに持っていきたい」 

 ITmediaの記事ではこのように関係者が語ったようだが、滞在時間を狙っていくのであれば、こんな視認性の低いサイトではダメだろう。特に中高年から上の世代を狙っているのならなおさらこの読みにくさは致命的。 

 紙とWebの区別がつかないのならば、
 ユーザー視点に立ってサービスを提供することができないのならば、
 紙だけやっていればいいのに。

#この取材の模様の動画も公開されているけど、Webを意識するならここはやっぱりYouTubeを使うでしょう。そんなに読者との接点を持ちたくないんですかね。その感覚の古さに愕然とします。
 まぁ、そもそもRSS配信していないニュースサイトって存在意義すらないと思っているけどね。 

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