カテゴリー : 2010年 5月

仮面ライダーWとダイの大冒険の相似性を数えろ

 ここ数年の傑作の誉れ高いシンケンジャーの後を受けたゴセイジャーがあまりにもアレなんで、仮面ライダー Wにかかる期待がますます高まる今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 4月25日放映分(第32回)は、Wがキカイダー00エクストリームにバージョンアップするという重要なエピソードでもありました。おやっさん(吉川晃司)の歌をバックに、フィリップが運転するバイクに翔太郎が乗ってるシーンなんてゾクッとしますね。なんつーか対等のパートナーになったんだなーって。

 そんな仮面ライダーWの脚本を手掛けるのは三条陸氏です。三条陸氏の代表作と言えばやはり「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」(以下、ダイの大冒険)。少年漫画の王道として、ダイの大冒険は少年達のハートをガッチリわしづかみにしました。僕もわしづかみにされたクチです。その影響力はいまだに健在で、かませ犬の代名詞としてクロコダインの名前はよく引き合いに出されますしね。

  そんなダイの大冒険ですが、仮面ライダーWの配役と合致する部分が多く、同じ作者なんだなーと実感します。んなわけで、仮面ライダーWとダイの大冒険の登場人物の相似性をあげてみましょう。

  ダイの大冒険で言うと?  共通項
左 翔太郎 ポップ 一般人。甘ちゃん。お調子者。ヘタれ、でもやるときゃやる。
フィリップ ダイ 人間+αの異能者。世間知らずで天然。生真面目。
鳴海 亜樹子 マァム+レオナ ヒロイン。ツッコミ役。精神的支柱。
照井 竜 ヒュンケル プロフェッショナル。一匹狼。身内を敵組織に殺された。クールと思いきや案外激情家。
鳴海 荘吉 アバン カリスマ性溢れる指導者。敵組織に殺される。(アバンは死んでないけど)

 アバンの使徒5人のポジションが、主人公側にうまく割り振られています。ゾクゾクするねぇ。
 ダイの大冒険でのWヒロインとは異なり、ひとりヒロインの鳴海 亜樹子ですが、翔太郎に対する時はマァム的な接し方、フィリップにはレオナ的な接し方と一人二役的な立ち振る舞いを見せているのも注目ポイントです。
 またアバン的なポジションである鳴海 荘吉ですが、彼と昔馴染である尾藤が翔太郎を高みに導くキーパーソンとして出てきたのは、まさにアバンと旧知の仲だったマトリフがポップを鍛えたエピソードと類似していますね。
 んで今は謎の存在である、シュラウドですが、フィリップとは浅からぬ縁がありそうですので、この先バラン的なポジションになっていくんでしょうか。
 次に敵側。

  ダイの大冒険で言うと? 共通項
園咲琉兵衛 バーン 黒幕。圧倒的な力。部下を信用せず、コマとしてしか見ていない。
園咲冴子 サボエラ 権謀術数大好き。保身のためには平気で仲間を裏切る。 
園咲若菜 ミストバーン 黒幕が心を許してる唯一の部下。
園咲霧彦 ハドラー 敵組織幹部だけど、首領とは袂を分かつ。主人公達と心を通わせたあたりで死ぬ。
井坂深紅郎 キルバーン 敵組織内にあって、独自の存在。何を考えているのか分からないが相当な実力者。
 

 敵側はダイの大冒険よりも複雑な構造になっています。直線的で分かりやすいキャラが大半だった魔王軍に比べ、園咲家は曲者揃いなので、魔王軍とは趣がかなり異なります。むしろ敵の構造は、冒険王ビィトの魔人に近いかもしれません。園咲琉兵衛が後継者として考えているっぽい若菜姫に関してはこの先二転三転ありそうですが、最終決戦あたりに主人公側に寝返りそうな気がします。

余談:
 仮面ライダー WのOPは「W-B-X」ですが、もちろん歌詞にある通り、”W Boiled eXtreme”の略でもいいんですが、”W Be eXtreme”(Wがエクストリームになる)という意味も含まれているんじゃないかなと。んなわけで、Wがエクストリームに進化した第31・32話のサブタイトルが「風が呼ぶB」と「B」が使われたのは偶然じゃないと思うよ。んで、エクストリームに進化するきっかけになった「ビースト・ドーパント」の「B」だけではなく、黒幕でもあった鈴子の愛称ベルの「B」にもかかっていたという小技も効いてますな。

 ウェザーあたりの中ボスとの戦いでエクストリームに覚醒して欲しかったなーと思いつつ、パワー系ドーパント+攻撃補助系ドーパント、という抜群のコンビネーションを繰り出す敵だからこそ、それを上回るコンビネーションとして身も心も一つになったエクストリームの必然性が出てくるんだよね、と思うことにした。